富山湾の向こうに立山連峰がそびえる、日本でも稀な景色。新幹線で東京から約2時間。渓谷のトロッコ、水辺の公園、世界遺産の合掌造り——子連れでもゆっくり回れる、夏のいい行き先です。
富山のいちばんの贅沢は、海と山がいっぺんに目に入ること。富山湾の波打ちぎわに立つと、向こうに標高3000m級の立山連峰がずらりと並びます。海から山までがぐっと近いから、午前は渓谷で涼んで、午後は水辺で水遊び——なんていう一日が、ここでは普通に組めてしまいます。
夏の主役は、なんといっても黒部峡谷を走るトロッコ電車。深い谷あいを窓全開で進むと、川風がひんやり気持ちいい。街なかに戻れば、運河沿いの環水公園で夕涼み。海の幸は寿司に白えび、氷見うどん。派手さより、静かな満足感のある旅先です。「また来たいね」と、帰り道でつぶやきたくなります。
富山の平地の夏は蒸し暑いのが本当のところ。でも、子連れにうれしい逃げ場が多いのが富山の強みです。黒部峡谷のトロッコ電車は4〜11月のみ運行で、夏は新緑と川風で渓谷がひんやり涼しい。室内の魚津水族館や、夕方に水辺がほてりをとってくれる環水公園もある。海の幸では白えびが初夏〜夏の旬。暑さを避けて「涼しい渓谷・水辺・室内」を軸に組めば、2歳連れでも無理なく楽しめます。日中の屋外は朝夕中心に、こまめな水分と日よけを。
富山駅を拠点に、見どころを街なかでコンパクトに回るプラン。電車とバス、少しの車だけで完結するので、はじめての子連れ富山にいちばん向いています。午前にお出かけ、午後は公園やホテルでのんびり、というやさしいリズムが組めます。
北陸新幹線「かがやき」で東京から約2時間。駅直結でホテルにチェックインできるので、子連れでも身軽です。荷物を置いたら、まずは駅から近い環水公園へ。

富山駅から徒歩約10分。運河を中心にした広い水辺の公園で、芝生・遊歩道・噴水があり、ベビーカーでのんびり散歩できます。何ができる?=芝生で外遊び、噴水ながめ、スワンボート(季節運航)、夕方は運河に沈む夕日。園内のスターバックスは“世界一美しい”と話題になったお店です。

富山駅から車で約20分(路線バスでも行けます)。里山の地形をいかした動物園で、ニホンザル・カピバラ・ライチョウなど日本の動物が中心。ふれあいコーナーや小動物、芝生広場や遊具もあります。何ができる?=動物観察+ふれあい+外遊びが一度に。

環水公園のとなり。デザインとアートの美術館で、知られているのは屋上の「オノマトペの屋上」——「ふわふわ」「ぐるぐる」など、ことばをかたちにした遊具がならぶ庭園です。何ができる?=屋上で体を動かして遊ぶ、立山連峰の眺め、館内のミュージアムショップ。
最終日は無理せず、富山駅で。駅ナカで白えび天むすやますの寿司、富山ブラックラーメンを味わって、おみやげを選んで新幹線へ。子連れは予定を詰めすぎないのがコツです。
💰 予算めやす:大人2+2歳で9〜13万円目安(時期・宿で変動)。えきねっとの早特や駅近ビジネスホテルで圧縮できます。2歳は新幹線・多くの施設が無料なのも助かるポイント。
夏の富山らしさをいちばん味わえるのがこのプラン。深い谷あいをトロッコ電車でゆられ、夜は宇奈月温泉でほっこり。暑い平地から離れて、涼しい渓谷でリフレッシュできます。乗り物好きの子にもぴったりです。
富山地方鉄道に乗って、のんびり宇奈月温泉へ(電車で約1時間40分/車なら約1時間)。北陸新幹線「黒部宇奈月温泉」駅から乗り継ぐルートもあります。着いたら温泉街を散歩して、宿でひと休み。

黒部峡谷の玄関口にある温泉街。富山県を代表する温泉のひとつで、肌にやさしいとされる無色透明のお湯です。何ができる?=温泉宿でゆっくり、駅前の足湯、温泉街のそぞろ歩き。翌日のトロッコにそなえて早めに休みます。

宇奈月駅から終点・欅平(けやきだいら)まで、片道約1時間20分のトロッコの旅。深い谷を縫うように進み、いくつもの鉄橋とトンネルを抜けます。何ができる?=窓からの渓谷美、川風、途中駅(黒薙・鐘釣など)での散策。無理なら手前の駅で折り返してもOK。

宇奈月から富山方面へ戻る途中の魚津へ(電車・車で約30〜40分)。日本でいちばん古い歴史をもつ水族館で、富山湾の生きものが主役。何ができる?=トンネル水槽の魚観察、ペンギンやアザラシ、体験コーナー。
富山駅に戻って、駅ナカでおみやげと軽い食事。最後まで無理せず、新幹線で帰ります。
💰 予算めやす:温泉宿に泊まるぶん少し上がって10〜16万円目安。トロッコは家族で往復1万円前後(区間で変動)。夏休み・連休は宿が埋まりやすいので早めの予約を。
海も、山あいの世界遺産も、いいとこ取りしたい家族に。富山湾の絶景スポットと、世界遺産・五箇山の合掌造り集落をめぐる、景色重視のプランです。1日は車でドライブする組み立てになります。
富山駅から車で約40分(JR氷見線でも行けます)。海の向こうに立山連峰が並ぶ、日本でも珍しい景色で知られる海岸。何ができる?=波打ちぎわで砂遊び、岩場の小さな生きものさがし、道の駅で海の幸ランチ。空気が澄む朝夕は山がくっきり見えます。

射水市の海辺にある公園(雨晴から車で約30分)。白い帆船「海王丸」が停泊し、広い芝生と遊具、頭上には新湊大橋。何ができる?=帆船の見学、芝生で外遊び、ベイクルーズ(季節運航)、夕暮れの散歩。

富山市から車で約1時間10分(東海北陸道)。茅葺き屋根の合掌造りの家がのこる、世界遺産の山あいの集落。何ができる?=のどかな村の散策、夏は深い緑にかこまれた里山の風景、和紙すきなどの体験(施設による)。
帰り道に道の駅などで休憩しながら富山方面へ。五箇山名物の五箇山豆腐や、富山の地のものを味わって。車中で子の昼寝をはさめば、移動も無理がありません。
最終日は富山駅周辺でゆっくり。白えびやますの寿司をおみやげに、新幹線で帰ります。
💰 予算めやす:レンタカー代が加わって10〜15万円目安。五箇山は高速代・ガソリン込みで考えて。1日目=海べり、2日目=山あい、と方向を分けると運転が短くまとまります。
移動が少なく、運河の公園・動物園・美術館の屋上庭園と、2歳が体を動かせる場所がそろっています。暑い時間は宿で休み、朝夕に外へ——というリズムが組みやすいのが安心。涼しさと特別感なら「B・黒部のトロッコと温泉」、絶景と世界遺産をめぐるなら「C・海と五箇山」。夏は暑さを避けて、渓谷・水辺・室内を上手に挟むのがコツです。