Family Journeysいつか行きたい / 2026.07.09 配信
上高地・河童橋から望む穂高連峰
偶然の旅の巡り合い / Discovery

涼を追って、
信州の高原へ。

下界がまだ夏の盛りのころ、標高1500mの上高地や軽井沢は朝夕ひんやり、木陰を風がとおります。2歳の「はじめての高原」に、日本でいちばん過ごしやすい季節の旅先です。

Best season
晩夏〜初秋(涼しい高原)
Access
東京から特急・車で約2〜3時間
Stay
2泊(延ばして3泊も)
Story

車を降りると、空気がひやりと変わる。上高地の梓川は水がすきとおって、河童橋のむこうに穂高の稜線。木陰のベンチでおにぎりを広げれば、2歳はどんぐりや落ち葉に夢中——都会の8月とは別世界のような、乾いた涼しさがここにあります。

朝は高原を散歩、昼は木もれ日のカフェでひと休み、午後は宿のお昼寝。夕方は牧場や湖のほとりで風にあたる。信州の旅は「詰め込まない」がいちばん似合います。標高が高いぶん日ざしは強いけれど、汗だくにならないから、小さな子連れでも一日が長く感じられません。

なぜ、この時期?(正直なところ)

平地が猛暑の8月下旬〜9月こそ、信州の高原が本領を発揮する季節。上高地・軽井沢・霧ヶ峰はいずれも標高1000〜1500mで、日中も25℃前後・朝夕は15℃台まで下がり、湿気の少ないさらっとした空気が続きます。同じ時期、南国リゾートは雨季・台風シーズンに入るので、屋外でのびのび遊ぶなら国内の高原が断然おすすめ。9月に入るとお盆の混雑もやわらぎ、草原はススキ、木々はうっすら色づきはじめ——夏と秋のちょうど境目の景色に出会えます。ただし朝晩は肌寒いので、薄手の羽織りは必携です。

上高地・大正池の朝もや
過ごし方 A

上高地と、国宝・松本城

日本屈指の山岳景勝地と城下町。信州いいとこ取りの王道

信州にはじめて来るなら、まずはここ。梓川ぞいの平坦な遊歩道が続く上高地は、山歩き未経験でも絶景の中を散歩できる稀有な場所。ふもとの松本には国宝の天守がそびえ、城下町さんぽも楽しめます。大自然と歴史を2泊で味わう王道プランです。

こんな家族におすすめ:とにかく“信州らしい絶景”を見たい/自然も街歩きも両方したい/登山はしないけれど雄大な景色の中を歩きたい。上高地は遊歩道が平坦で、2歳連れでも歩きやすいのが安心ポイント。
エリア紹介|上高地・松本:上高地は北アルプスのふところにある標高約1500mの景勝地。マイカー規制のため、車は沢渡(さわんど)の駐車場に置き、シャトルバスで入ります。ふもとの松本は国宝・松本城を中心にした城下町で、両者は車・電車で約1時間の距離。松本を拠点に上高地を日帰りで訪ねる組み立てがラクです。

Model planモデル行程(2泊・日付は自由に)

DAY 1 | 到着 → 松本の城下町
午後国宝・松本城城・国宝 公式 ↗ 地図 ↗
松本城の天守と堀
黒い漆喰が美しい現存最古の五重天守(国宝)

現存する日本最古の五重天守。黒い下見板と堀の水面に映る姿が美しく、写真映えも抜群です。何ができる?=お堀ばたの芝生や公園を散歩、赤い埋橋(うずみばし)ごしの記念撮影。天守内部は急な階段が続くので、2歳連れは外の公園と堀のさんぽが中心でも十分楽しめます。

ポイント:天守そのものが“動く歴史の教科書”。堀のまわりは平坦で開放的、白鳥や鯉もいて子どもが飽きにくい。城の南にある「なわて通り」でおやつ休憩も。
2歳メモ:公園・堀ばたはベビーカーOK。天守内は階段が急で靴を脱ぐため、抱っこ紐が安心。日ざし対策に帽子と水分を。
所要 1.5〜2時間公園は無料平坦で歩きやすい
夕方なわて通り・縄手 → 宿へ街さんぽ 地図 ↗

松本城のすぐ南、女鳥羽川ぞいの小さな商店街。カエルがシンボルの昔ながらの通りで、たい焼きや駄菓子をつまみながらのんびり。夕方はそのまま宿に入って、翌日の上高地に備えます。(松本城から徒歩約10分)

2歳メモ:石畳で人通りもあるので手をつないで。抱っこ紐だと身軽です。
DAY 2 | 上高地を歩く(終日)
午前上高地・大正池 → 河童橋自然・遊歩道 公式 ↗ 地図 ↗
上高地・河童橋と梓川
上高地のシンボル・河童橋。橋の上から穂高連峰を望む

朝もやに立ち枯れ木が浮かぶ大正池でバスを降り、梓川ぞいの遊歩道を河童橋へ。透きとおった川、対岸の穂高連峰、木道の湿原——歩くほどに景色が変わります。何ができる?=川の水にさわる、木道でどんぐり・落ち葉ひろい、河童橋での記念撮影。無理せず河童橋周辺だけの散策でも大満足です。

ポイント:標高1500mの別世界。真夏でも空気がひんやりして、遊歩道はほぼ平坦。2歳が“自分で歩ける絶景”は全国でもここくらい。ベストは午前の澄んだ空気の時間帯。
2歳メモ:一部は木道・砂利道なので抱っこ紐が確実(ベビーカーは大正池〜河童橋の舗装区間なら可)。朝は15℃前後まで下がるので薄手の上着を。川は冷たく流れがある所は近づかせない。
大正池〜河童橋 徒歩60〜90分ほぼ平坦沢渡からバス約30分
午後河童橋ぞいでランチ → のんびり休憩・川あそび

河童橋のたもとには食堂やカフェが集まっています。ソフトクリームや山賊焼き定食で休憩し、午後は川べりでのんびり。疲れたら早めにバスで沢渡へ戻り、宿でお昼寝を。(帰りのシャトルバスは混むので早めが吉)

DAY 3 | 予備日 → 帰路
自由松本周辺でゆっくり → 帰宅ゆとり

最終日は詰め込まず、松本市街の公園やカフェでのんびり。体調・天気に合わせて、行けなかった場所へもう一度。午後の特急・高速で帰路に。

Where to stay宿の候補

松本市街のシティホテル
松本城・駅に近く、上高地への拠点に最適。ベッドガードや添い寝対応の家族向けプランがある宿を選ぶと安心。
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浅間温泉・美ヶ原温泉の旅館
松本市街から車で15分ほどの温泉地。和室で布団なら2歳の寝相も安心。夕食は部屋食・個室の宿がラク。
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🚄 交通(往復) 3〜5万🏨 宿2泊 4〜7万🍚 現地・食 2〜4万= 合計 約10〜16万

💰 予算めやす:家族3人で10〜16万円目安(時期・宿で変動)。2歳は多くの施設・特急で無料なので費用を抑えやすい。上高地のシャトルバス・駐車場代(往復で数千円)は別途。

軽井沢・雲場池の新緑
過ごし方 B

軽井沢で、高原リゾート

木もれ日の別荘地。移動少なめで子連れものんびり

明治時代から続く避暑地・軽井沢は、子連れのんびり旅の王道。駅前も遊歩道もフラットで、ベビーカーで気持ちよく歩けます。滝や池の散歩、木立のカフェ、アウトレットでの買い物まで、移動が少なく一日がやさしく回ります。

こんな家族におすすめ:がっつり観光より“癒やし重視”/ベビーカーでラクに移動したい/涼しい木陰でカフェやお散歩を楽しみたい。新幹線で行けば東京から約70分、アクセスの良さも安心ポイント。
エリア紹介|軽井沢:浅間山のふもと、標高約1000mの高原リゾート。旧軽井沢の商店街、雲場池や白糸の滝の散策路、星野エリア(ハルニレテラス)、アウトレットなどが点在。全体に平坦で、区間ごとに車やバスで移動すれば2歳連れでも快適です。

Model planモデル行程(2泊・日付は自由に)

DAY 1 | 到着 → 星野エリアでひと息
午後ハルニレテラス(星野エリア)カフェ・木立 公式 ↗ 地図 ↗
軽井沢・ハルニレテラスのウッドデッキ
ハルニレの木立に建つウッドデッキのカフェ集落

ハルニレの木立に、カフェやレストラン、雑貨店がウッドデッキでつながる小さな集落。川のせせらぎを聞きながら、木もれ日の下でひと休み。何ができる?=ベビーカーで木道さんぽ、テラスでおやつ、川のぞき。到着日はここでゆっくり過ごすのがおすすめ。

ポイント:全体がフラットなウッドデッキでベビーカー移動が快適。木陰が多く真夏でも涼しい。トンボの湯(日帰り温泉)も隣接。
2歳メモ:段差が少なくベビーカー◎。川沿いは柵のない所もあるので手をつないで。
所要 1.5〜2時間ベビーカー◎木陰で涼しい
DAY 2 | 滝と池をめぐる
午前白糸の滝滝・涼 検索 ↗ 地図 ↗
軽井沢・白糸の滝
幅70mの岩肌を無数の糸のように水が流れ落ちる

幅約70mの岩肌から、無数の細い流れが糸のように落ちる名瀑。駐車場から滝つぼまで数分の平坦な道で、あっという間に涼スポットに到着します。何ができる?=滝を眺めながらマイナスイオン浴、浅い流れで水にさわる、記念撮影。夏でもひんやり別世界です。(軽井沢駅から車で約20分)

ポイント:駐車場からすぐで“歩かせすぎない”絶景。水温が低く真夏の避暑に最適。すぐ近くに白糸ハイランドウェイのドライブも。
2歳メモ:滝前は砂利・濡れて滑りやすいので手をつないで。気温が低いので上着を。ベビーカーより抱っこ紐が動きやすい。
所要 40〜60分駐車場からすぐ夏でも涼しい
午後雲場池 → 旧軽井沢銀座池さんぽ・商店街 地図 ↗

水面に木々を映す雲場池は、一周20分ほどの平坦な遊歩道。散歩のあとは旧軽井沢銀座でジャムやパン、ソフトクリームのおみやげ探し。何ができる?=池のまわりをぐるり一周、鴨さがし、商店街でおやつ。(白糸の滝から車で約25分)

ポイント:雲場池は一周が短く平坦で、2歳の“ひとり歩き”にちょうどいい。旧軽銀座は歩行者中心で食べ歩きも楽しい。
2歳メモ:池の遊歩道はベビーカーで一周可。商店街は混むので迷子ひもや抱っこ紐が安心。
DAY 3 | 予備日 → 帰路
自由アウトレット or 絵本の森 → 帰宅ゆとり 検索 ↗

最終日は「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」で買い物、または「軽井沢絵本の森美術館」で子どもと絵本の世界へ。天気や体調に合わせて、無理なく帰路に。

Where to stay宿の候補

中軽井沢・星野エリアのホテル
ハルニレテラスや温泉に近く、館内で完結できる。自然に囲まれ、子連れ向けの設備がそろう宿も。
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貸別荘・コンドミニアム
キッチン・洗濯機つきで自炊や洗濯ができ、2歳連れの連泊に便利。夜も部屋でのびのび過ごせる。
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🚄 交通(往復) 3〜5万🏨 宿2泊 5〜9万🍽 現地・食 2〜4万= 合計 約11〜18万

💰 予算めやす:軽井沢は宿がやや高めで家族3人11〜18万円目安(夏休み・週末は高騰)。貸別荘の自炊やオフピークで圧縮を。新幹線は2歳ひざ上無料。

霧ヶ峰・車山高原の草原
過ごし方 C

諏訪湖と、霧ヶ峰の草原

見わたすかぎりの高原と湖。空が近い“天空のドライブ”

車で高原ドライブを楽しみたい家族に。標高1900mの霧ヶ峰・車山は、なだらかな草原がどこまでも続く「空が近い」場所。ふもとの諏訪湖はレイクリゾートで、遊覧船や湖畔さんぽが楽しめます。運転できるなら、いちばん“開放感”のあるプランです。

こんな家族におすすめ:ドライブで絶景をめぐりたい/草原や湖でのびのびさせたい/人混みより自然の広がりが好き。車移動が前提だけれど、そのぶん子どもの昼寝を移動時間に合わせやすいのがラクなポイント。
エリア紹介|諏訪・霧ヶ峰:諏訪湖は諏訪盆地の中心にある県内最大の湖で、周辺に温泉や神社(諏訪大社)が点在。そこから車で30〜40分登ると、標高1900mの霧ヶ峰・車山高原の大草原が広がります。諏訪湖畔の宿を拠点に、高原へ日帰りドライブする組み立てが快適です。

Model planモデル行程(2泊・日付は自由に)

DAY 1 | 到着 → 諏訪湖畔
午後諏訪湖畔をさんぽ湖・散策 検索 ↗ 地図 ↗
諏訪湖の風景
山々に囲まれた県内最大の湖・諏訪湖

湖畔には広い遊歩道や公園、足湯が整い、白鳥型の遊覧船も。何ができる?=湖畔をベビーカーでさんぽ、足湯でひと休み、遊覧船で湖上さんぽ、間欠泉の見学。到着日はここでゆったり過ごします。

ポイント:湖畔がとにかく平坦で広く、ベビーカーで気持ちよく歩ける。無料の足湯や公園があり“お金をかけずに楽しめる”のも高原旅の魅力。
2歳メモ:湖畔はベビーカー◎。柵ぎわは手をつないで。足湯は熱さに注意。
所要 1〜2時間ベビーカー◎足湯・公園は無料
DAY 2 | 天空の高原ドライブ
午前車山高原・霧ヶ峰高原・リフト 検索 ↗ 地図 ↗

諏訪湖から高原道路をぐんぐん登ると、標高1900mの大草原へ。夏の終わりは緑の草原がやわらかな金色にうつろい、風が波のように渡ります。何ができる?=リフトで車山山頂へ、360度の展望、草原の遊歩道さんぽ。晴れれば富士山やアルプスまで見わたせます。(諏訪湖畔から車で約40分)

ポイント:標高1900mの別天地。真夏でもさわやかで、リフトに乗れば歩かずに山頂の絶景へ。空が近く、視界いっぱいの草原は子どもも大はしゃぎ。
2歳メモ:山頂は風が強く肌寒いので上着を必ず。リフトは子ども同乗の可否を係員に確認。遮るものがなく日ざしが強いので帽子・日焼け止めを。
所要 2〜3時間リフトあり山頂は肌寒い
午後八島ヶ原湿原湿原・木道 地図 ↗
霧ヶ峰・八島ヶ原湿原の木道
高層湿原にのびる木道。初秋は草紅葉が始まる

車山のすぐ近く、国の天然記念物の高層湿原。湿原にのびる木道を歩けば、池塘(ちとう)や草花、初秋のうっすらとした草紅葉に出会えます。何ができる?=木道さんぽ、水辺の観察、トンボやバッタ探し。ぐるり一周は長いので、入口付近の往復でも十分。(車山高原から車で約10分)

ポイント:木道が整い、平坦で歩きやすい。標高1600mの涼しさと、視界の開けた湿原の景色がごほうび。時期をずらすと花や草紅葉と表情が変わる。
2歳メモ:木道は柵がなく池もあるので必ず手をつなぐか抱っこで。ベビーカーは不可、抱っこ紐が確実。虫よけを。
所要 1〜1.5時間木道は平坦抱っこ紐推奨
DAY 3 | 予備日 → 帰路
自由諏訪大社・温泉 → 帰宅ゆとり 検索 ↗

最終日は諏訪大社にお参りしたり、諏訪の温泉でひと休み。無理せず、午後の高速・特急で帰路に。

Where to stay宿の候補

上諏訪温泉の湖畔旅館・ホテル
諏訪湖を望む温泉宿。和室・部屋食のある宿なら2歳連れも安心。高原ドライブの拠点に便利。
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車山高原・白樺湖のリゾートホテル
高原の中のホテル。標高が高く涼しく、朝いちで草原へ出られる。ファミリー設備のある宿も。
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🚗 交通(往復・高速) 3〜5万🏨 宿2泊 4〜7万🍽 現地・食 2〜4万= 合計 約9〜16万

💰 予算めやす:家族3人で9〜16万円目安(時期・宿で変動)。高原ドライブ中心で入場料が少なく、抑えやすい。マイカーならガソリン・高速代を、電車なら現地レンタカー代を見込んで。

🧳 持ち物メモ(2歳との高原)

  • 薄手の羽織り・長袖(朝夕は15℃台)
  • 帽子・日焼け止め(標高が高く紫外線が強い)
  • 抱っこ紐(木道・砂利道はベビーカー不可)
  • 歩きやすい靴・替えの靴下(水あそび対策)
  • 虫よけ・常備薬・絆創膏
  • おやつ・飲み物・レインウェア(山の天気は変わりやすい)
Editor's pick

はじめての信州なら「A・上高地と松本城」

平坦な遊歩道で“絶景の中を歩ける”上高地と、国宝の城下町・松本。自然と歴史を2泊で味わえて、しかも2歳が自分の足で歩ける稀有な旅先です。ベビーカーでラクしたいなら「B・軽井沢」ドライブで開放感を求めるなら「C・諏訪湖と霧ヶ峰」。行く時期は、平地が猛暑でも高原がさわやかな8月下旬〜9月がとくにおすすめ。朝晩は肌寒いので、薄手の上着だけは忘れずに。