Family Journeysいつか行きたい / 2026.07.13 配信
黒部ダムの観光放水
偶然の旅の巡り合い / Discovery

夏でも涼しい、
立山とダムの富山。

標高2,450mの室堂は真夏でもひんやり。轟音とともに水しぶきを上げる黒部ダムの観光放水は、この季節だけのごほうび。猛暑を避けて“涼”を楽しむ、2歳連れの夏旅にぴったりの一県です。

Best season
夏〜初秋(室堂は避暑◎)
Access
東京から新幹線 約2時間強
Stay
2泊3日
Story

地上が35℃の日でも、ケーブルカーとバスを乗り継いで立山・室堂に着くと、空気がすっと変わります。気温は20℃前後、風はひんやり。目の前には青い火口湖「みくりが池」と、雪を残した立山連峰。2歳の子も、ほっぺを冷やす風に「つめたーい」と目を丸くします。

富山のいいところは、この“非日常の山”と、駅前の芝生公園や里山の動物園といった“ゆるい時間”が、どちらも半日で行き来できること。朝は山で涼んで、午後は水辺でのんびり。白えびやます寿し、名水のかき氷——大人のごほうびもちゃんとあります。「夏の避暑、富山にしてよかったね」と思える旅先です。

なぜ、この時期?

立山黒部アルペンルートが快適に歩けるのは、雪が消えた夏〜初秋。室堂平は高山植物が咲き、気温20℃前後で猛暑知らずです。さらに黒部ダムの観光放水は例年6月下旬〜10月中旬だけ——迫力の水しぶきと、晴れれば虹が見られるのはまさに旬。平地の富山市も水辺やかき氷でしのぎやすく、「山で涼む×里でのんびり」が同時に叶うのが、8〜9月の富山の魅力です。

みくりが池と立山連峰
過ごし方 A

立山で夏を涼む アルペン旅

乗り物を乗り継いで標高2,450mへ。歩かなくても絶景と避暑

ケーブルカー・高原バスを乗り継いで、標高2,450mの室堂へ。登山をしなくても“乗り物の旅”で雲上の世界に立てるのが立山黒部アルペンルート。2歳にとっては乗り物そのものが大冒険。涼しくて、景色も最高の避暑プランです。

こんな家族におすすめ:とにかく夏の暑さを避けたい/登山はできないけれど絶景は見たい/電車・ケーブルカー・バスなど乗り物好きの子。マイカーを立山駅に置いて乗り物だけで往復できるのが安心ポイント。
エリア紹介|立山黒部アルペンルート(立山側):富山地方鉄道の立山駅を起点に、ケーブルカー→高原バスで室堂へ。室堂平はほぼ平坦な遊歩道が整い、みくりが池や湧水がすぐそば。夏でも20℃前後で、雪渓が残ることも。

Model planモデル行程(2泊3日・日付は自由に)

DAY 1 | 富山着 → 立山山麓でひと息
午後着富山駅 → 立山山麓の宿へ移動

新幹線で富山へ。初日は無理せず、立山駅ちかくの宿にチェックイン(富山駅から車・電車で約1時間)。翌日の始発ケーブルに備えて早めに休みます。

2歳メモ:翌日は朝が勝負。この日は早めの夕食&就寝で生活リズムを整えて。
DAY 2 | 立山室堂で雲上さんぽ
午前〜昼室堂平・みくりが池高原・絶景 公式 ↗ 地図 ↗
室堂から望む立山
室堂平から仰ぐ立山連峰。夏でも雪渓が残る

立山駅からケーブルカー+高原バスで室堂へ(片道約1時間強)。ターミナルを出るとすぐ火口湖「みくりが池」。何ができる?=平坦な遊歩道で池を一周さんぽ、雪渓にタッチ、湧水“玉殿の湧水”で一服。無理に歩かず、みくりが池までの往復だけでも十分絶景です。

ポイント:登山不要で標高2,450mの雲上へ。夏でも20℃前後と涼しく、猛暑の逃げ場に。晴れれば池に映る“逆さ立山”が撮れる。
2歳メモ:気温が低いので薄手の上着必須。日差しは強いので帽子・日焼け止めも。石畳や段差があり抱っこ紐が安心(ベビーカーは不向き)。
所要 半日〜気温20℃前後抱っこ紐推奨
午後下山 → 富山市 or 宇奈月温泉へ移動・約1〜2時間

お昼過ぎには下山を始め、翌日の予定地へ移動。子連れは午後に無理をせず、宿でゆっくり温泉に浸かって疲れをリセット。

DAY 3 | 黒部ダムの放水 or トロッコ → 帰路
午前黒部ダム 観光放水絶景・迫力 公式 ↗ 地図 ↗
黒部ダム
日本一の高さ186mを誇る黒部ダム

日本一高い(186m)アーチ式ダム。何ができる?=毎秒10トン超の観光放水を展望台から見学、晴れれば虹、遊覧船「ガルベ」でダム湖クルーズも。轟音と水しぶきは子どもも大興奮。放水は例年6月下旬〜10月中旬だけの季節限定です。

ポイント:夏だけの観光放水がまさに旬。展望台までは階段が多いので、体力と相談を。立山側から全線を横断する日帰りは長丁場——余力に応じて選んで。
2歳メモ:室堂から黒部ダムへの全線横断は乗り継ぎが多く長時間。2歳連れなら、DAY2の室堂ピストンにとどめ、DAY3は下記トロッコの方がラクなことも。
放水は夏季限定階段多め横断は長丁場
午前(別案)黒部峡谷トロッコ電車乗り物・峡谷 公式 ↗ 地図 ↗

宇奈月温泉から出る小さなトロッコ列車で、V字峡谷をコトコト進みます。何ができる?=窓のない開放的な車両で川風を浴びる、赤い橋やダム湖の絶景、途中駅で足湯。歩かず座って絶景を楽しめるので、2歳連れの“ラクな絶景”に最適。

ポイント:室堂と違い低地でアクセスも簡単。乗っているだけで峡谷美が流れていくので、疲れた最終日にちょうどいい。
2歳メモ:開放車両は肌寒いことがあり羽織りものを。膝上乗車の可否・料金は事前に公式で確認を。

Where to stay宿の候補

立山山麓・千寿ヶ原/立山駅周辺の宿
翌朝の始発ケーブルに乗りやすい立地。素朴な温泉宿が中心で、山の朝を早く動ける。
候補を検索 ↗
宇奈月温泉の旅館・ホテル
黒部峡谷トロッコの玄関口。富山の温泉地で、家族向けの和室や食事つきプランが豊富。
候補を検索 ↗
🚄 交通(新幹線往復) 4〜6万🏨 宿2泊 3〜5万🎟 アルペン運賃・食 4〜6万= 合計 11〜17万

💰 予算めやす:立山黒部アルペンルートの往復運賃(立山駅〜室堂)は大人1人あたり数千円〜と割高なぶん、合計は11〜17万円目安。宿・季節・どこまで乗るかで変動します。室堂ピストンにすると運賃・時間ともに圧縮できます。

富岩運河環水公園
過ごし方 B

富山まちなか、水辺と動物

駅近の芝生公園と里山の動物園。移動少なめで2歳も安心

山までは行かず、富山駅を拠点にのんびり。徒歩圏の芝生公園と、車で行ける里山の動物園を軸に、移動を最小にした子連れ王道プラン。ベビーカーで平坦に回れて、暑い時間は屋内やかき氷で休めます。

こんな家族におすすめ:山登り系はまだ早い/乗り換えや長距離移動を避けたい/芝生・水遊び・動物でゆるく満足したい。駅チカ拠点でレンタカーは動物園の日だけ、でもOK。
エリア紹介|富山市中心部:北陸新幹線の富山駅を中心にコンパクトにまとまった街。路面電車が走り、駅から徒歩圏に運河の公園、車で20〜30分の里山に動物園。白えび・ます寿しなど食も充実。

Model planモデル行程(2泊3日・日付は自由に)

DAY 1 | 富山着 → 環水公園でひと息
午後富岩運河環水公園公園・水辺 公式 ↗ 地図 ↗
環水公園のスターバックス
「世界一美しい」と話題になったスタバのある水辺

富山駅から徒歩約10分。運河を囲む広い芝生と、シンボルの天門橋。何ができる?=芝生でシート広げてピクニック、水辺さんぽ、名物の“世界一美しい”と言われたスタバでひと休み。ソフトクリームやかき氷で涼をとりつつ、旅の初日をゆるくスタート。

ポイント:駅から徒歩圏で到着日でも寄りやすい。平坦な芝生でベビーカーもOK、子どもが自由に歩き回れる。
2歳メモ:日陰は少なめなので帽子・水分を。運河沿いは柵のない場所もあり手つなぎで。
駅から徒歩10分芝生・平坦ベビーカーOK
DAY 2 | 里山の動物園で一日
午前〜午後富山市ファミリーパーク動物園 公式 ↗ 地図 ↗
富山市ファミリーパーク
里山まるごとの動物園。ニホンの動物に会える

里山をまるごと使った、のどかな動物園(富山駅から車で約20〜30分)。何ができる?=雷鳥やニホンカモシカなど日本の動物観察、ふれあいコーナー、遊具や小動物とのふれあい。広くて緑が多く、木陰で休みながら回れます。

ポイント中学生以下は入園無料で家計にやさしい。里山の起伏はあるが園路は整い、動物×外遊びが一度に叶う。
2歳メモ:坂道があるのでベビーカー+抱っこ紐の併用が安心。夏は朝いちが涼しい。料金・開園時間は公式で確認を。
所要 半日〜中学生以下無料朝が涼しい
DAY 3 | 路面電車さんぽ → 帰路
午前路面電車&富山駅グルメ街・グルメ 地図 ↗

最終日は富山駅周辺でゆるく。何ができる?=カラフルな路面電車にちょっと乗車、駅ナカで白えびやます寿しをおみやげに。子どもは電車に乗るだけで大満足、大人はご当地グルメで締めくくり。

ポイント:帰りの新幹線に合わせて動きやすい。荷物を預けて身軽に、無理のない最終日に。

Where to stay宿の候補

富山駅前のホテル
新幹線・路面電車・環水公園すべて徒歩圏。荷物を置いて身軽に動け、子連れの拠点に最適。
候補を検索 ↗
和室・素泊まり可の宿
畳の部屋なら2歳の寝かしつけがラク。素泊まりにして外で富山グルメ、という組み立ても。
候補を検索 ↗
🚄 交通(新幹線往復) 4〜6万🏨 宿2泊 2.5〜4万🎟 現地・食 2〜4万= 合計 8.5〜14万

💰 予算めやす:山の運賃がかからないぶん、3プランで最も抑えやすく家族で8.5〜14万円目安。動物園は中学生以下無料、路面電車も安く、コスパ重視の家族向け。時期・宿で変動します。

雨晴海岸から望む立山連峰
過ごし方 C

世界遺産の里と、海ごしの立山

合掌造りの集落と、富山湾ごしに山が浮かぶ絶景の海岸へ

山にも街にも寄らず、“富山ならでは”の風景を巡るプラン。世界遺産・五箇山の合掌造り集落と、海の向こうに立山連峰が浮かぶ雨晴海岸。写真映えと旅情のいいとこ取りで、運転できる家族向けです。

こんな家族におすすめ:絶景・世界遺産をゆっくり味わいたい/人混みより静かな里や海が好き/レンタカー移動に抵抗がない。ドライブそのものを楽しめる家族に。
エリア紹介|五箇山&氷見・高岡:五箇山は南砺市の山あいにある合掌造りの世界遺産集落。雨晴海岸は高岡市の海沿いで、富山湾ごしに立山連峰を望む名勝。いずれも富山市から車で1時間前後。

Model planモデル行程(2泊3日・日付は自由に)

DAY 1 | 富山着 → 五箇山ふもとへ
午後着富山駅 → レンタカーで五箇山方面へ移動・約1時間

富山駅でレンタカーを借り、南砺市方面の宿へ(車で約1時間)。初日は移動中心にして、宿でゆっくり。翌朝いちばんで静かな集落を訪ねます。

2歳メモ:山道のカーブが続くので、酔いやすい子は座席や休憩をこまめに。
DAY 2 | 世界遺産・五箇山の集落
午前相倉合掌造り集落世界遺産・集落 公式 ↗ 地図 ↗
相倉合掌造り集落
今も人が暮らす、世界遺産の合掌造り集落

茅葺きの合掌造りが今も人の暮らしとともに残る、世界遺産の集落。何ができる?=田んぼと山に囲まれた昔ながらの村をのんびりさんぽ、五平餅や豆腐など素朴なおやつ、展望台から集落を見下ろす一枚。夏は緑の田んぼと茅葺きのコントラストが美しい。

ポイント:観光地化しすぎない静けさで、時間がゆっくり流れる。平坦な道が中心で、集落内はベビーカーでも歩ける区間が多い。
2歳メモ:生活の場なので静かに見学を。日陰は少なめ、帽子と水分を忘れずに。
世界遺産所要 1〜2時間静かな里
菅沼合掌造り集落世界遺産・集落 検索 ↗ 地図 ↗
菅沼合掌造り集落
川沿いに9棟が寄り添う、小さな菅沼集落

相倉より小さく、川に囲まれてぎゅっとまとまった集落。何ができる?=コンパクトなので短時間で一周、五箇山和紙や塩硝の資料館、そばなどの昼食。相倉とはひと味違う景色を、無理なくもう一つ楽しめます。

ポイント:規模が小さく子連れでも回りやすい。相倉とセットで巡っても半日で収まり、DAY2に余裕が生まれる。
2歳メモ:エレベーター(乗降施設)で駐車場から集落へ。川沿いは手つなぎで。
DAY 3 | 雨晴海岸 → 帰路
午前雨晴海岸海・絶景 検索 ↗ 地図 ↗
雨晴海岸
富山湾ごしに立山連峰を望む、日本の渚百選

富山湾ごしに立山連峰が浮かんで見える、めずらしい海岸(高岡市/五箇山から車で約1時間)。何ができる?=波打ちぎわで砂遊び・貝さがし、義経ゆかりの岩をながめる、海ぞいの道の駅でひと休み。晴れて空気が澄めば、海の向こうに“山”が並ぶ絶景が撮れます。

ポイント:海と山がひとつの画面に収まる、富山ならではの一枚。遠浅で波もおだやか、2歳の“はじめての海”の砂遊びにも向く。
2歳メモ:磯場は滑りやすいのでサンダルより足を守れる靴を。着替え・水遊び用おむつを用意。
日本の渚百選海×立山砂遊びOK

Where to stay宿の候補

五箇山・南砺エリアの宿
合掌造りの民宿や里の温泉宿。静かな山里で、素朴な郷土料理と早朝の集落さんぽが楽しめる。
候補を検索 ↗
高岡・氷見エリアの宿
雨晴海岸に近く、富山湾の海の幸が自慢。翌朝そのまま海岸へ行きやすい立地。
候補を検索 ↗
🚄 交通(新幹線往復) 4〜6万🚗 レンタカー2日 1.5〜2.5万🏨 宿2泊+食 4〜6万= 合計 9.5〜14.5万

💰 予算めやす:レンタカー代が加わり家族で9.5〜14.5万円目安。五箇山・雨晴とも入場無料の見どころが中心なので、費用の多くは交通と宿。ガソリン・時期で変動します。

🧳 持ち物メモ(2歳との夏の富山)

  • 薄手の上着・羽織り(室堂は20℃前後)
  • 帽子・日焼け止め・虫よけ
  • 抱っこ紐(山・集落は段差多め)+軽量ベビーカー
  • 着替え・水遊び用おむつ(雨晴の砂遊び用)
  • おやつ・飲み物・こぼれにくいマグ
  • 常備薬・体温計・酔い止め(山道ドライブ用)
Editor's pick

夏に来るなら「A・立山で夏を涼む」

猛暑を避けて標高2,450mの室堂へ——夏〜初秋こそが立山黒部の旬。乗り物を乗り継ぐだけで雲上の絶景に立て、2歳には乗り物そのものが冒険です。コスパと移動ラクさなら「B・富山まちなか」絶景と旅情を求めるなら「C・世界遺産と海」。いずれも“山で涼む×里でのんびり”ができる、夏の富山ならではの組み合わせです。