Family Journeysいつか行きたい / 2026.07.20 配信
河口湖ごしの富士山
偶然の旅の巡り合い / Discovery

富士を望んで、
実りの山梨へ。

東京から特急で約1時間半。目の前に富士山、まわりはぶどう畑。夏の名残と秋のはじまりが重なる9月の山梨は、涼しい高原と甘い果物が待っています。2歳の「はじめての遠出」にちょうどいい、近くて濃い旅先です。

Best season
初秋(8月末〜9月)
Access
新宿から特急 約1.5時間
Stay
2泊
Story

朝、河口湖のほとりに立つと、正面にどんと富士山。湖面に映った“逆さ富士”に、2歳が「おやま!」と指をさす——そんな一枚が撮れるのが、この季節の山梨です。夏の入道雲が抜けていく8月末から9月は、空気が澄んで富士の輪郭がくっきり見える日が増えてきます。

山をおりれば、そこはフルーツ王国。勝沼のぶどう園では、房を見上げて自分でパチンともげるのが子どもには大うけ。もぎたてのシャインマスカットは、皮ごとぷちっと甘い。昼は高原で涼み、夕方は温泉から夕景の甲府盆地をながめる。移動が短いから、お昼寝の時間もちゃんと守れます。背伸びしない、けれど満ち足りた三日間です。

なぜ、この時期?(初秋・8月末〜9月)

富士山がいちばん見えやすくなる季節です。真夏は雲やもやで隠れがちな富士が、秋の空気が入りはじめる9月は朝夕にくっきり顔を出します。さらにぶどう狩りが最盛期——巨峰は8月〜9月、シャインマスカットは9月が食べごろ。標高1,000m超の清里・八ヶ岳は真夏でも平均で東京より5〜6℃涼しく、暑さに弱い2歳の避暑にぴったり。桃の時期(7月)は過ぎますが、「富士+ぶどう+涼しい高原」がそろうのは、この初秋だけです。

河口湖から望む富士山
過ごし方 A

富士を望む、湖畔リゾート

河口湖を拠点に。富士山ビューと湧水の里で、移動少なめ

富士五湖のひとつ、河口湖に2泊。見どころが湖のまわりにコンパクトに集まっているので、車で15〜30分圏内をのんびり回れます。富士山を正面に見ながらの湖畔さんぽと、透きとおる湧水の里。2歳の遠出デビューにやさしい王道プランです。

こんな家族におすすめ:とにかく富士山をきれいに見たい/移動を短くしたい/大自然と写真映えを両立したい。拠点をひとつに固定して動くので、荷ほどきは一度きり。お昼寝リズムも崩れにくい。
エリア紹介|河口湖・忍野:富士山の北麓、標高約830mの高原リゾート。夏でも朝夕は涼しく、湖畔にはカフェや美術館、大きな公園が点在。少し足をのばした忍野村には、富士の伏流水がわく澄んだ池が並びます。新宿から高速バス直通、または特急+富士急行線でアクセス。

Model planモデル行程(2泊・日付は自由に)

DAY 1 | 到着 → 河口湖の湖畔でのんびり
昼着新宿 → 河口湖移動・約2時間

新宿から高速バスで約1時間45分、または特急「富士回遊」で乗り換えなし約1時間50分。着いたら荷物を宿に預けて、まずは湖畔へ。初日は無理せず、景色に慣れる日に。

2歳メモ:高速バスは事前指定でいちばん前の席だと乗り降りがラク。酔い対策におやつと飲み物を。
午後大石公園(河口湖畔)公園・花畑 検索 ↗ 地図 ↗
河口湖の湖畔と富士山
湖畔ごしに富士山を望む河口湖・大石地区

河口湖の北岸、富士山を真正面に望む花の公園。夏の終わりはコキア(ほうき草)が色づきはじめ、ラベンダーの名残も。芝生が広く、湖に向かってベビーカーでそのまま散歩できます。何ができる?=花畑さんぽ、富士山の記念写真、併設のカフェでひと休み。

ポイント:富士山+花+湖が一度に写る“いちばん映える”スポット。入園無料で、着いた初日の足慣らしにちょうどいい。
2歳メモ:遊歩道は舗装されベビーカーOK。日陰は少なめなので帽子・日焼け止めを。トイレあり。
所要 1時間入園無料ベビーカー可
DAY 2 | 湧水の里 → 富士パノラマ
午前忍野八海(おしのはっかい)名所・湧水 検索 ↗ 地図 ↗
忍野八海の湧水池
底まで見える忍野八海の湧水池

富士山に降った雪や雨が、20年かけてろ過されてわき出す8つの池。青く透きとおって池の底まで見えるのが名物で、大きな魚が泳ぐ様子も。世界文化遺産・富士山の構成資産のひとつ。何ができる?=池めぐり、水車小屋の風景、名物のよもぎ餅や湧水コーヒー。

ポイント:とにかく水が澄んでいて、子どもも「きれい!」とわかる分かりやすい美しさ。集落全体が平坦で歩きやすい。
2歳メモ:池には柵が少ないので手をつないで。石畳や段差があり抱っこ紐が便利。売店・トイレあり。
所要 1〜1.5時間散策無料朝は空いている
午後〜富士山パノラマロープウェイロープウェイ・展望 検索 ↗ 地図 ↗

河口湖畔から天上山の山頂へ、約3分で登るロープウェイ(忍野から車で約20分)。山頂の展望台からは富士山と河口湖が一望。何ができる?=ゴンドラ乗車、展望デッキ、たぬき茶屋のおだんご。乗り物好きの2歳には“ゴンドラ体験”そのものがごほうび。

ポイント:短時間でぐんと眺望が開ける。歩かずに絶景まで行けるので、昼寝明けの午後でも無理がない。
2歳メモ:ゴンドラは抱っこで。山頂は柵ぎわに近づきすぎないよう手をつないで。天候で運休あり、事前に運行確認を。
所要 1時間往復 大人900円前後強風時運休あり
DAY 3 | 湖畔カフェ → 帰路
午前湖畔さんぽ → 河口湖 → 新宿ゆとり

最終日は詰め込まず、湖畔のカフェで朝食を。おみやげを買って、昼過ぎのバス/特急で帰路へ。子連れは「帰る日はゆるめ」が鉄則です。

Where to stay宿の候補

富士レークホテル
河口湖畔の老舗。富士山ビューの客室と温泉。湖のほとりで散歩に出やすい立地。
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湖山亭うぶや
全室から富士山と河口湖を望む純和風宿。畳の部屋は2歳連れに安心。
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🚌 往復交通 1.2〜2万🏨 宿2泊(4人1室・2歳添寝) 5〜8万🎟 現地・食 2〜3万= 合計 8〜13万

💰 予算めやす:おとな2人+2歳で8〜13万円目安(1泊2食の宿が中心)。バス+徒歩・タクシー中心ならレンタカー不要。富士山ビュー客室は週末・連休で高騰するので平日泊が狙い目。

勝沼のぶどう畑とワイナリー
過ごし方 B

ぶどう狩りと、渓谷さんぽ

勝沼でもぎたてを頬ばり、昇仙峡の絶景と温泉へ

甲府盆地は日本を代表するぶどうの産地。9月はぶどう狩りの最盛期で、園によっては2歳でも手が届く低い房も。午後は日本一の渓谷美とも言われる昇仙峡を歩き、夜は盆地を見おろす温泉へ。「食べる・歩く・つかる」がそろう、山梨のいいとこ取りです。

こんな家族におすすめ:味覚狩りや収穫体験をさせたい/自然の絶景も温泉も欲しい/少しだけ車で動くのは苦にならない。もぎたての甘さは、子どもにとって忘れられない体験になります。
エリア紹介|勝沼・甲府:甲府盆地は昼夜の寒暖差が大きく、ぶどう・ももが育つ日本屈指のフルーツ王国。勝沼だけで30以上のワイナリーとぶどう園が集まります。中心の甲府市からは、渓谷・温泉・ほうとう(名物の平打ち麺)まで車で30〜40分圏内。

Model planモデル行程(2泊・日付は自由に)

DAY 1 | 到着 → ぶどう狩り
昼着勝沼ぶどう郷 でぶどう狩り味覚狩り・体験 検索 ↗ 地図 ↗
実ったシャインマスカット
9月が食べごろのシャインマスカット

ぶどう棚の下は日陰で涼しく、頭上にたわわな房。ハサミでパチンともいで、その場で頬ばれます。何ができる?=巨峰・ピオーネ・シャインマスカットの食べ比べ、収穫体験、直売所でおみやげ購入。園により時間無制限食べ放題や量り売りも。

ポイント:「自分でとる→すぐ食べる」の分かりやすい体験が2歳に刺さる。棚の下は日射を避けられ、真夏日でも過ごしやすい。
2歳メモ:低い房のある園や、ベビーカーで入れる平坦な園を予約時に確認。皮ごと食べられるシャインは種なしで食べさせやすい。虫よけを。
所要 1〜1.5時間1人1,500円前後〜要予約が安心
大善寺(ぶどう寺)寺社・国宝 検索 ↗ 地図 ↗
大善寺の国宝本堂
“ぶどう寺”の名で親しまれる大善寺の国宝本堂

手にぶどうを持った薬師如来を伝える古刹で、通称“ぶどう寺”。国宝の本堂は約700年前の建築。何ができる?=静かな境内の散策、歴史ある本堂の拝観、庭からの盆地の眺め。ぶどう栽培発祥の地の由来を感じられます。

ポイント:ぶどう狩りとセットで“なぜここが産地なのか”の物語がつながる。落ち着いた境内は夕方の締めにちょうどいい。
2歳メモ:石段があるので抱っこ紐が安心。境内は静かなので、ぐずり対策に短めの滞在で。
所要 30〜45分拝観500円前後夕方は静か
DAY 2 | 昇仙峡の渓谷さんぽ
午前昇仙峡・覚円峰(かくえんぼう)渓谷・絶景 検索 ↗ 地図 ↗
昇仙峡の覚円峰
昇仙峡のシンボル・覚円峰

甲府市街から車で約40分。花崗岩が削られてできた渓谷で、そそり立つ岩峰覚円峰が主役。何ができる?=渓流沿いの遊歩道さんぽ、奇岩や巨石めぐり、川のせせらぎ。清らかな水と切り立った岩に、大人も思わず見上げます。

ポイント:真夏でも渓谷は水辺で涼しい。ロープウェイ(別途)を使えば、山頂の展望台まで歩かず上がれる。
2歳メモ:遊歩道は一部砂利や坂あり。歩きやすい靴+抱っこ紐が安心。無理に全区間歩かず、覚円峰が見える地点で折り返しても十分。
所要 1.5〜2時間散策無料水辺で涼しい
午後仙娥滝(せんがたき)滝・名瀑 検索 ↗ 地図 ↗
昇仙峡の仙娥滝
落差約30mの仙娥滝

昇仙峡のクライマックス、落差約30mの滝。何ができる?=滝つぼ近くまで遊歩道で接近、水しぶきとマイナスイオン、滝上の商店街で水晶みやげや甘味。轟音と迫力に子どもも大興奮。

ポイント:覚円峰からの遊歩道の終点にあり、歩いた先の“ごほうび”になる。夏でもここは体感が涼しい。
2歳メモ:滝周辺は石段・濡れた足元に注意。抱っこで。滝上まではエレベーターや車道もあり、体力に応じて選べる。
所要 40分〜1時間見学無料足元すべりやすい
DAY 3 | ほうとうの昼 → 帰路
午前甲府でほうとう → 帰路グルメ・ゆとり

最終日は名物ほうとう(かぼちゃ入りの平打ち麺の煮込み)でお腹を満たして。やわらかい麺は2歳にも取り分けやすい。あとは駅前でおみやげを買って特急で帰路へ。

Where to stay宿の候補

石和温泉の旅館(甲府近郊)
甲府盆地の温泉地。勝沼・昇仙峡どちらへも車で30分圏。露天や大浴場のある和室宿が多い。
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昇仙峡・湯村温泉のホテル
昇仙峡の玄関口。渓谷観光の拠点に便利で、盆地の夜景を望む宿も。
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🚗 交通(特急+レンタカー2日) 2.5〜3.5万🏨 宿2泊 5〜7万🍇 ぶどう狩り・食・拝観 2〜3万= 合計 9.5〜13.5万

💰 予算めやす:勝沼〜昇仙峡は路線バスが少なくレンタカーが現実的。おとな2人+2歳で10〜14万円目安。ぶどう狩りは品種・食べ放題可否で料金が変わり、シャイン狩りはやや高め。連休は園も宿も早めの予約を

清里・八ヶ岳の高原
過ごし方 C

八ヶ岳・清里で高原避暑

標高1,200mの涼しい風。牧場と森で、のびのび三日間

暑さがまだ残る初秋こそ、標高の高い清里・八ヶ岳へ。真夏でも東京よりぐっと涼しく、朝晩は上着がほしいほど。広い牧草地で動物にふれ、森のなかを歩き、メリーゴーランドに乗る。子どもの体力に合わせて、ゆっくり流せる高原プランです。

こんな家族におすすめ:とにかく涼しく過ごしたい/広い場所でのびのび遊ばせたい/動物とのふれあいや外遊びが好き。日中も汗だくにならないので、2歳の機嫌が保ちやすいのが最大の利点。
エリア紹介|清里・八ヶ岳(北杜市):山梨県北部、八ヶ岳南麓の高原リゾート。標高1,000〜1,400mで夏でも涼しく、牧場・美術館・森のカフェが点在。かつて“高原の原宿”と呼ばれた清里は、いまはのどかで落ち着いた雰囲気。中央道・小淵沢ICや小海線・清里駅が拠点。

Model planモデル行程(2泊・日付は自由に)

DAY 1 | 到着 → 清里さんぽ
昼着清里高原に到着高原・街 検索 ↗ 地図 ↗
清里駅前の高原の街並み
のどかな高原リゾート・清里

新宿から特急+小海線で約3時間、または中央道で。着いたらまず高原の涼しい空気を深呼吸。何ができる?=清里駅周辺のさんぽ、ソフトクリームやジャージー牛乳、高原の景色。標高が高く、真夏でも日陰は肌寒いほど。

ポイント:着いた瞬間に「涼しい!」を体感できる。初日は歩きすぎず、高原の空気に体を慣らす日に。
2歳メモ:朝晩は冷えるので薄手の長袖・上着を必ず。日なたと日陰の寒暖差が大きい。
所要 1〜2時間散策無料上着必須
DAY 2 | 牧場と森であそぶ
午前山梨県立まきば公園牧場・公園 検索 ↗ 地図 ↗

八ヶ岳のふもと、標高1,300mに広がる無料の牧場公園。何ができる?=羊・ヤギ・ポニー・うさぎとのふれあい、広い芝生でかけっこ、ソフトクリームや地元の乳製品。八ヶ岳と富士山を望む大パノラマも。

ポイント:入園無料で動物とふれあえ、とにかく広い。2歳が走り回っても危なくなく、涼しいので長居できる。
2歳メモ:芝生が中心でベビーカーは押しにくい区間も。動物のエサやり体験あり(有料)。授乳室・おむつ替え設備を事前確認。
所要 1.5〜2時間入園無料ふれあい体験あり
午後萌木の村(メリーゴーランド)森のテーマ村 検索 ↗ 地図 ↗
萌木の村の森とメリーゴーランド
森のなかに雑貨店やメリーゴーランドが点在する萌木の村

森のなかに、雑貨店・カフェ・レストランが点在する散策型の村。何ができる?=クラシックなメリーゴーランドに乗車、手づくり雑貨めぐり、森のカフェでひと休み、地ビールレストラン。木洩れ日の遊歩道は昼寝明けの散歩にぴったり。

ポイント:涼しい森でメリーゴーランドという“わかりやすい楽しさ”。ベビーカーでも回れ、大人はカフェや雑貨も楽しめる。
2歳メモ:メリーゴーランドは付き添い乗車OK。遊歩道はゆるやかな坂あり。園内にトイレ・飲食多数で安心。
所要 2時間入村無料(乗物有料)森で涼しい
DAY 3 | 高原カフェ → 帰路
午前高原の朝 → 清里 → 帰路ゆとり

最終日は森のカフェで朝食を。おみやげにジャージー牛乳やジャムを買って、昼過ぎの電車/車で帰路へ。涼しい高原の余韻を持ち帰ります。

Where to stay宿の候補

清里高原ホテル
八ヶ岳を望む高原リゾートホテル。温泉・広めの客室で、子連れの避暑滞在に。
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ペンション・貸別荘(清里/大泉)
キッチンつきの一棟貸しやペンションが充実。自炊・洗濯ができ、2歳連れの連泊に便利。
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🚗 交通(特急+現地移動) 2〜3万🏨 宿2泊 4.5〜7万🎟 現地・食 2〜3万= 合計 8.5〜13万

💰 予算めやす:おとな2人+2歳で9〜13万円目安。牧場・萌木の村は入園無料が多く、現地費を抑えやすい。移動はレンタカーがあると自由度が高い(電車+バスでも回れるが本数少なめ)。

🧳 持ち物メモ(2歳との山梨)

  • 薄手の上着・長袖(高原・朝晩の冷え対策)
  • 帽子・日焼け止め・虫よけ(ぶどう園・牧場)
  • 歩きやすい靴+抱っこ紐(渓谷・石畳)
  • おやつ・飲み物・母子手帳/保険証
  • 常備薬・体温計・絆創膏
  • 着替え・おむつ多め・ウェットティッシュ
Editor's pick

この時期なら「A・富士を望む湖畔」

初秋は富士山がいちばんくっきり見える季節。拠点を河口湖に固定して移動が短く、2歳の遠出デビューにいちばん安心です。収穫体験と絶景なら「B・ぶどうと渓谷」とにかく涼しく過ごすなら「C・八ヶ岳高原」。どのプランも新宿から約1.5〜3時間で、週末+1日でも十分に楽しめます。行くなら、富士が澄んで果物も旬な8月末〜9月がベストです。