Family Journeysいつか行きたい / 2026.08.03 配信
由布岳と由布院盆地
偶然の旅の巡り合い / Discovery

湯けむりの街と、
高原の秋。大分へ。

羽田から1時間40分で、地面から湯気の立つ街に着きます。青い池、お猿の山、海のいきもの、そして高原の紅葉。歩く距離が短くて、温泉であたたまって終われる——2歳連れにちょうどいい秋の旅先です。

Best season
10月(残暑明け・紅葉)
Flight
羽田から直行 約1時間40分
Stay
2泊3日
Story

大分空港からバスに揺られて坂を下りていくと、街のあちこちから白い煙が立ちのぼっているのが見えてきます。工場でも火事でもなくて、全部お湯の湯気。別府は市街地のまんなかから温泉が湧いている、日本でもかなり変わった街です。2歳の子は窓に貼りついて「けむり!」と言い続けるはずです。

この土地のいいところは、見どころが「小さくて濃い」こと。コバルトブルーの池を見て、お猿の群れに会って、水族館でセイウチに笑って——それぞれ1〜2時間で終わります。詰め込まなくても一日が満ちるので、13時からのお昼寝もちゃんと守れる。夕方は貸切風呂であたたまって、豊後牛と関あじで大人はごきげん。

そして秋。9月の残暑が抜けると、大分はいちばんいい季節に入ります。朝の由布院は霧に沈み、くじゅうの高原は10月の下旬から山肌が赤く染まりはじめる。温泉が「気持ちいい」に変わる、その最初の週です。

なぜ、この時期?

大分の秋は10月がいちばん当たりです。理由は3つ。①残暑が抜けて温泉が気持ちよくなる——夏の別府は正直、湯けむりの街を歩くだけで汗だくですが、10月は最高気温23〜25℃前後で散策が快適。②紅葉が県内でいちばん早く始まるのがくじゅう・九重エリア(標高1,000m前後で例年10月中旬〜11月上旬めやす)。耶馬渓は11月中旬が本番なので、10月下旬なら「高原は色づき、里はまだ緑」の両取りができます。③朝霧の由布院は、冷え込みが出はじめる秋から冬に見られる名物。
ひとつだけ注意は9月は台風シーズンのピークということ。予約を1か月前後に置くなら、10月中旬〜下旬を狙うのがいちばん安心です。食べもののほうも、かぼすが旬の終盤(8〜10月)、関あじ・関さばに脂がのりはじめ、豊後牛がおいしい時期に入ります。

鉄輪温泉の湯けむり
過ごし方 A

別府ぐるり、地獄と海のいきもの

青い池・お猿の山・水族館。移動20分圏で完結する王道

別府は「小さい範囲に強いコンテンツが詰まっている」街です。地獄めぐり、高崎山のニホンザル、うみたまご(水族館)——どれも車で20分以内。ひとつ2時間で終わるので、午前に1か所、お昼寝をはさんで夕方に温泉、というリズムがきれいに組めます。2歳連れの初大分なら、まずここ。

こんな家族におすすめ:移動を最小にしたい/子どもが飽きる前に次へ行きたい/レンタカーを借りるか迷っている(別府は路線バス・タクシーでも十分回れます)。宿は貸切風呂つきを選べば、2歳連れでも温泉をあきらめずにすみます。
エリア紹介|別府:源泉数・湧出量ともに日本一の温泉都市。市街の北側にある鉄輪(かんなわ)は路地からもうもうと湯気が上がる別府らしい一角で、地獄めぐりの拠点。海沿いには高崎山と水族館が並びます。名物は地獄蒸し料理、とり天、関あじ・関さば。大分空港からは空港特急バス「エアライナー」で約50分。

Model planモデル行程(2泊3日・日付は自由に)

DAY 1 | 到着 → 鉄輪の湯けむりへ
昼着羽田 → 大分空港 → 別府・鉄輪移動・約2時間30分

羽田から大分空港まで約1時間40分。空港からは空港特急バスで別府まで約50分(鉄輪までは乗り継ぎか車で約15分)。到着日は宿に荷物を置いて、湯けむりの路地を散歩するだけで十分です。

2歳メモ:飛行機は離着陸に飲みもの/おしゃぶりを。空港バスは座席指定なしなので、混む時間は抱っこになる前提で。
夕方地獄蒸し工房 鉄輪食・体験 公式 ↗ 地図 ↗
鉄輪温泉のむし湯
鉄輪は「蒸す」文化の街。地獄蒸しは江戸期からの調理法

温泉の噴気で野菜や卵、海鮮を自分で蒸して食べる施設。材料を買って、釜に入れて、10〜20分待つだけ。何ができる?=ざるに食材を並べる、フタが開いた瞬間の湯気にびっくりする、熱々のとうもろこしをかじる。塩気のない素材そのままの味なので、2歳が食べられるものが多いのも助かります。

ポイント:「見る」より「やる」体験なので、移動疲れの初日でも子どもの機嫌が上向く。夕食を兼ねられて、宿に早く戻れるのも実は大きい。
2歳メモ:釜のまわりは高温なので手をつながせる係を1人。ベビーカーは入口付近に置いて抱っこが安全。とうもろこし・さつまいも・卵あたりが食べやすい。
所要 1〜1.5時間釜利用料+食材代受付終了が早め
DAY 2 | 地獄めぐり → お昼寝 → お猿の山
9:00海地獄名所・温泉噴出池 公式 ↗ 地図 ↗
海地獄のコバルトブルーの池
海地獄。硫酸鉄によるコバルトブルー、湯温は約98℃

別府地獄めぐりの筆頭。約98℃の熱湯が湧く、鮮やかなコバルトブルーの池です。何ができる?=湯気の向こうに広がる青い池をのぞく、温泉熱を使った温室で巨大なオオオニバス(夏〜秋)を見る、足湯で休憩、名物の温泉たまご。園内は庭園として整備されていて意外と歩きやすい。

ポイント:写真で見たあの青が、実物だともっと湯気で揺れていて迫力がある。朝いちばんは湯気が濃く出やすく、団体バスが来る前で静か。2歳が走り回れる芝地もあります。
2歳メモ:未就学児は無料。ベビーカーで回れますが一部に段差あり。柵の外は高温なので、池のふちでは必ず抱っこか手をつないで。
所要 40〜60分共通観覧券 大人2,200円めやす未就学児無料朝が空く
10:30血の池地獄名所・国指定名勝 公式 ↗ 地図 ↗
血の池地獄の赤い池
血の池地獄。酸化鉄を含む赤い泥が湧く、日本最古の天然地獄

海地獄から車で約10分。今度は真っ赤な池です。酸化鉄を含んだ熱泥が湧いていて、『豊後国風土記』にも記録が残る日本最古の天然地獄。何ができる?=赤と青を見比べる(子どもにはこの落差が効きます)、足湯、売店の地獄蒸しプリン。隣の龍巻地獄では約30〜40分おきの間欠泉も。

ポイント青のあとに赤という順で回ると、2歳でも「さっきと違う!」がはっきり伝わる。全7か所を制覇しようとせず、海地獄+血の池+(余力があれば龍巻)の3つに絞るのが子連れの正解。
2歳メモ:未就学児無料。園内はコンパクトで20〜30分。売店に休憩スペースあり。おむつ替えは各地獄の多目的トイレで。
所要 20〜40分共通券に含む車で約10分
13:00宿に戻ってお昼寝休憩

昼食のあとは無理をせず宿へ。別府は宿と観光地の距離が近いので、この「いったん帰る」が現実的にできるのが強みです。

15:30高崎山自然動物園動物・野生のサル 公式 ↗ 地図 ↗
高崎山のニホンザル
高崎山のニホンザル。柵なしの寄せ場で群れがすぐ足もとまで来る

鉄輪から車で約25分。野生のニホンザル1,000頭超が群れで暮らす山で、餌付け場(寄せ場)には柵がなく、サルが本当にすぐ足もとを歩いていきます。何ができる?=群れの毛づくろいや子ザルの取っ組み合いを至近距離で観察、係員による解説(ボスの名前まで教えてくれます)、山麓から寄せ場まではモノレール「さるっこレール」で登れます。

ポイント:檻越しではなく同じ地面の上でサルとすれ違う体験は、動物園とはまったく別物。2歳の「動物が動いてる!」の食いつきが段違いです。夕方は餌やりの時間帯にあたり群れが集まりやすい。
2歳メモ:小学生未満は無料サルの目をじっと見ない・食べものを手に持たない・触らないの3つだけ守れば安全です。おやつはカバンの奥へ。ベビーカーはさるっこレール(別途料金)で寄せ場まで運べますが、抱っこ紐のほうが身軽。
所要 1〜1.5時間大人520円めやす/小学生未満無料車で約25分
DAY 3 | 水族館 → 帰路
9:00うみたまご(大分マリーンパレス水族館)水族館・室内 公式 ↗ 地図 ↗
うみたまごの館内
うみたまご。高崎山の道路をはさんだ向かい、別府湾に面した水族館

高崎山の道路をはさんだ真向かい(徒歩3分)。別府湾に面した水族館で、「動物とのふれあい」に振り切った構成が特徴です。何ができる?=セイウチやイルカのパフォーマンス、あそびーちでイルカが目の前まで来る、タッチプールでヒトデやナマコにさわる、屋外には水遊びできる場所も。

ポイント室内中心なので雨でも台風接近でも動じないのが、秋の九州では地味に効く保険。高崎山とセット券があり、動物+海を1エリアで完結できます。
2歳メモ:3歳未満は無料のことが多い(要確認)。ベビーカー貸出あり・館内は平坦。授乳室とおむつ替えスペースあり。水遊びエリアを使うなら替えの服を1組。
所要 2時間大人2,600円めやす雨天OK高崎山から徒歩3分
午後大分空港 → 帰路移動

水族館から大分空港までは車で約1時間。空港内には足湯もあるので、最後にもう一度あたたまってから搭乗を。

Where to stay宿の候補

杉乃井ホテル(別府)
別府湾を見下ろす大型リゾート。棚湯や屋内プール、ボウリングなど館内で完結。子連れの「雨でも困らない」代表格。
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鉄輪の貸切風呂つき旅館
2歳連れなら大浴場より貸切風呂。鉄輪には小規模で家族風呂を備えた宿が多く、湯けむり散策の拠点にも便利。
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別府駅前のホテル+外湯
価格を抑えたいとき。駅前は飲食店が多く、子どもの食事に困りません。バス移動の起点としても便利。
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✈️ 航空券(おとな2) 4〜7万🏨 宿2泊 3〜6万🚕 現地移動・食・入場 2〜3万= 合計 9〜16万

💰 予算めやす:2泊3日で家族9〜16万円2歳は膝上なら航空券がほぼかからず、施設もほぼ無料なので、費用はほぼ大人2人分です。圧縮のコツは①航空券を早割で押さえる(大分線は早期割引の効きが大きい)②レンタカーを借りず路線バス+タクシーで回る(別府市内なら十分成立)③夕食を地獄蒸しや駅前の食堂にして宿は素泊まり・朝食のみ。逆に紅葉ピークの週末は宿代が跳ねるので、平日ずらしが効きます。

由布院の朝霧
過ごし方 B

湯布院にこもる、朝霧の三日間

動かない贅沢。宿と金鱗湖と、由布岳を眺めるだけ

観光地を巡らない、という選択。湯布院(由布院温泉)は、盆地のまんなかに由布岳がそびえ、朝には霧が湖から立ちのぼる、それだけで完成している場所です。宿から金鱗湖まで歩いて15分。1日に予定を1つだけ入れて、あとは温泉と昼寝にあてる——2歳連れがいちばん疲れない組み立てです。

こんな家族におすすめ:旅行から帰ってきて余計に疲れるのを避けたい/子どものリズム(朝早い・13時から昼寝)を絶対に崩したくない/宿でごはんを完結させたい。運転しない人でも成立します(大分空港から直行バスあり)。
エリア紹介|湯布院(由布院温泉):標高約450mの盆地にある温泉地で、源泉数は全国有数。夏でも朝晩は涼しく、秋は放射冷却で朝霧が発生しやすいのが名物です。目抜き通りの湯の坪街道には食べ歩きの店が並び、その先に金鱗湖。街全体が小ぶりで、ベビーカーでも歩き切れるスケール感。大分空港から特急バス「エアライナー」で約55分と、実はアクセスが最短クラスです。

Model planモデル行程(2泊3日・日付は自由に)

DAY 1 | 到着 → 街をひとまわり
昼着羽田 → 大分空港 → 湯布院移動・約2時間45分

大分空港から空港特急バスで約55分、乗り換えなしで由布院駅前に着きます。チェックインまで荷物を預けて、街へ。

2歳メモ:バスは高速道路を通るので、乗る前にトイレを済ませて。酔いやすい子は前方の席を。
15:00金鱗湖名所・湖 検索 ↗ 地図 ↗
金鱗湖
金鱗湖。湖底から温泉と清水が同時に湧き、水温が高い

由布院のシンボル。湖底から温泉と清水が同時に湧いているため水温が高く、これが朝霧の正体です。何ができる?=一周400mほどの遊歩道を散歩(10分で回れます)、湖面の鴨や鯉を見る、湖畔のカフェで休憩。由布院駅から湯の坪街道を通って徒歩約25分、ベビーカーでも行けます。

ポイント:見どころが「歩いて15〜25分の距離に全部ある」ので、2歳が途中で歩かなくなっても抱っこでリカバリーできる。夕方は日帰り客が引いて、宿泊者だけの静かな湖畔になります。
2歳メモ:湖畔は柵のない区間があるので手をつないで。湯の坪街道は道が狭く人が多いので、混む時間帯はベビーカーより抱っこ紐が動きやすい。コロッケや卵ソフトなど食べ歩きのものが多く、小さい子のおやつには困りません。
所要 30〜60分無料駅から徒歩25分
DAY 2 | 朝霧 → 貸切風呂 → なにもしない日
6:30朝霧の金鱗湖(早起きできたら)絶景・季節限定 地図 ↗
朝の金鱗湖
冷え込んだ秋の朝、湖面から湯気のような霧が立つ

秋から冬にかけて、前夜がよく晴れて冷え込んだ朝に霧が出ます。湖面から湯気のように白い霧が立ちのぼり、由布岳がその上に浮かぶ——この景色のために泊まる価値があります。何ができる?=ただ立って見る、湖畔を一周する、朝いちの静けさのなかで写真を撮る。

ポイントこれは泊まった人しか見られない景色です(日帰り客が着く頃には霧は消えています)。しかも2歳児は元々6時に起きるので、この日だけは早起きが完全に味方になります。
2歳メモ:秋の朝は5〜10℃まで下がることも。フリース+薄手のダウン+帽子で。霧が出るかは運なので、出なくても朝の散歩として楽しめる気持ちで。
所要 30分無料10月〜の冷えた朝
午前〜午後宿の貸切風呂と、なにもしない時間温泉・休息

由布院の宿は離れ+露天風呂つき客室や家族風呂を備えたところが多く、大浴場に子連れで入る気疲れがありません。何ができる?=好きな時間に何度も入る、部屋で昼寝、庭で落ち葉を拾う。予定を入れないことがこの日のメインです。

ポイント:2歳は温泉を長く楽しめないので、「短く何度も入れる」貸切風呂が正解。宿選びの優先順位は、料理よりまず風呂の形式です。
2歳メモ:泉質は単純温泉が中心で刺激が少なめ。湯温が高い浴槽は加水で調整を。のぼせ防止に1回5分程度、水分補給をこまめに。
DAY 3 | 別府へ寄り道 → 帰路
10:00白池地獄(熱帯魚館)名所・魚 公式 ↗ 地図 ↗
白池地獄
白池地獄。噴出時は透明な湯が、冷えて青白く変わる

湯布院から車で約40分(バスなら約1時間)。地獄めぐりのひとつで、和風庭園のなかに青白い池があります。何ができる?=温泉熱を利用した熱帯魚館でピラルクーやピラニアを見る、庭を歩く。地獄めぐりのなかでいちばん静かで、庭園としての完成度が高い場所です。

ポイント:「池を見るだけ」では2歳はもたないけれど、ここは大きい魚がいるので満足度が別。空港へ向かう途中に無理なく差し込めます。
2歳メモ:未就学児無料。庭園は砂利道があるので抱っこ紐が楽。所要30分程度で切り上げられるサイズ感。
所要 30分共通観覧券に含む湯布院から車で約40分
午後大分空港 → 帰路移動

別府から大分空港まで車・バスで約50分。空港の足湯で締めて帰ります。

Where to stay宿の候補

由布院 露天風呂つき客室の宿
2歳連れの本命。部屋の風呂に何度でも入れるので、子どもの機嫌に合わせられます。由布岳ビューの部屋があればなおよし。
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由布院駅近くの旅館・ホテル
バス移動で完結させたいとき。駅前から湯の坪街道まで徒歩圏で、荷物を持って歩く距離が最短。
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✈️ 航空券(おとな2) 4〜7万🏨 宿2泊 5〜12万🚌 移動・食・入場 1.5〜2.5万= 合計 10.5〜21.5万

💰 予算めやす:家族10〜22万円。宿のグレードで幅がいちばん大きいプランです。露天風呂つき客室は1泊3〜6万/室が相場感で、2泊のうち1泊だけ贅沢な宿、もう1泊は駅近の手頃な旅館という組み合わせにするとバランスが取れます。移動が空港バス往復(おとな1人 約3,300円めやす)で済むぶん、レンタカー代がかからないのは利点。紅葉シーズンの週末は早めに埋まるので、10月分は8月中の予約が安全です。

やまなみハイウェイ・牧ノ戸峠から望むくじゅう連山
過ごし方 C

やまなみ紅葉ドライブ

奇岩の渓谷と、標高1,300mの稜線。運転する家族へ

大分は温泉だけの県ではありません。北に耶馬渓の奇岩、中央にくじゅう連山と草原の高原道路。10月下旬なら、県内でいちばん早く色づく高地の紅葉に間に合います。車での移動が1回あたり1時間前後になるぶん、昼寝を車内に合わせられる家族向けの組み立てです。

こんな家族におすすめ:レンタカー運転に抵抗がない/子どもが車で寝てくれるタイプ/温泉街より景色を見たい。逆に、車内で泣いてしまうタイプの子ならA・Bのほうが確実です。
エリア紹介|耶馬渓・くじゅう高原耶馬渓(中津市・玖珠郡)は溶岩台地が浸食されてできた奇岩の渓谷で、国の名勝。くじゅう連山は九州本土最高峰の中岳(1,791m)を含む山群で、その裾を走るやまなみハイウェイ(別府〜阿蘇)は日本有数の高原ドライブルート。標高が高いぶん朝晩は10℃を切ることもあり、上着必須です。

Model planモデル行程(2泊3日・日付は自由に)

DAY 1 | 空港 → 耶馬渓の奇岩へ
昼着大分空港でレンタカー → 中津方面へ移動・約1時間20分

大分空港でレンタカーを借りて、国東半島の海沿いを北上。海を見ながらのドライブで、そのまま子どもの昼寝時間に重ねられます。

2歳メモ:チャイルドシートはレンタカー予約時に必ず一緒に申し込みを(当日追加は在庫切れのことあり)。
14:30青の洞門名所・史跡 検索 ↗ 地図 ↗
青の洞門
青の洞門。江戸期に僧・禅海が30年かけて手掘りしたトンネル

江戸時代、旅人が命を落とす断崖を見かねた僧・禅海が、ノミと槌だけで30年かけて掘り抜いたトンネル。菊池寛『恩讐の彼方に』の舞台としても知られます。何ができる?=手掘りの跡が残る歩行者用の旧道を歩く(数分)、川沿いから対岸の競秀峰の岩壁を見上げる、駐車場前の広場で休憩。

ポイント:所要20分ほどで見どころが完結し、車を降りてすぐなのが子連れにありがたい。目の前にそびえる競秀峰の岩壁は、2歳でも「おっきい!」が出るスケールです。
2歳メモ:無料・24時間見学可。洞門内は薄暗く足もとが濡れていることがあるので手をつないで。ベビーカーは押せますが抱っこのほうが早い。
所要 20〜30分無料駐車場あり
16:00深耶馬渓・一目八景絶景・紅葉 検索 ↗ 地図 ↗
深耶馬渓・一目八景
一目八景。展望台から8つの奇岩が一度に見わたせる

青の洞門から車で約30分。群猿山・鳶ノ巣山など8つの奇岩を一度に見わたせることから一目八景。展望台は駐車場から徒歩3分ほどで、ぐるりと360度が岩と森です。何ができる?=展望台から岩峰を数える、渓流沿いを少し歩く、売店で名物のやまめの塩焼きやとり天。

ポイント:耶馬渓の紅葉本番は例年11月中旬めやすなので、10月下旬は色づきはじめ+人が少ないという穴場の状態。2歳連れには、混雑ピークを外せるほうがずっと価値があります。
2歳メモ:展望台はデッキ状で柵あり、ベビーカーでも上がれます。売店・トイレが集まっているので休憩拠点として優秀。夕方は一気に冷えるので上着を。
所要 40分無料車で約30分紅葉は11月中旬めやす
夕方湯布院へ(車で約1時間10分)移動・宿

山道を抜けて湯布院泊。ここを拠点にすると、翌日のくじゅう方面も帰路も無理がありません。

DAY 2 | やまなみハイウェイで高原へ
9:00やまなみハイウェイ / 牧ノ戸峠絶景ドライブ 検索 ↗ 地図 ↗

湯布院から車で約1時間。草原と山肌の間を縫って走る高原道路で、終点近くの牧ノ戸峠は標高1,330m。九州の道路の最高地点のひとつです。何ができる?=車窓からくじゅう連山の稜線を眺める、峠のレストハウスで休憩、駐車場すぐの展望台まで数分だけ登る(本格的な登山道には入らない前提で)。

ポイント標高1,000m超は大分県内でいちばん早く紅葉する(例年10月中旬〜下旬めやす)。里がまだ緑のうちに、山の色づきだけを先取りできるのがこの時期の特権です。
2歳メモ:峠は市街地より7〜8℃低いと思って服を用意。風が強い日が多いのでウインドブレーカーが有効。レストハウスにトイレあり、次のトイレまで距離があるのでここで済ませて。
所要 30〜60分無料車で約1時間紅葉10月中旬〜下旬
11:00九重"夢"大吊橋名所・吊橋 公式 ↗ 地図 ↗

牧ノ戸峠から車で約30分。長さ390m・高さ173m、人が歩く吊橋としては日本最大級。何ができる?=橋の上から日本の滝百選「震動の滝」と、紅葉に染まる鳴子川渓谷を見下ろす。渡り切って戻ると往復20〜30分ほど。

ポイント:ここは紅葉の時期がドライブ全体のピーク(例年10月下旬〜11月上旬めやす)。橋の床は一部が金網なので下が透けて見え、2歳は最初こわがっても抱っこすれば「たかい!」に変わります。
2歳メモ:未就学児は無料(大人534円めやす)。ベビーカーは通行不可・抱っこ紐必須なので要注意。風が強い日は体感温度がかなり下がります。
所要 40分大人534円めやす/未就学児無料ベビーカー不可車で約30分
14:00くじゅう花公園花畑・外遊び 公式 ↗ 地図 ↗
くじゅう花公園
くじゅう花公園。標高850mの久住高原に広がる花畑

大吊橋から車で約40分。久住高原(標高約850m)に広がる広大な花公園で、秋はコスモスとサルビアが見頃(例年9月中旬〜10月下旬めやす)。何ができる?=花畑のあいだの道を思いきり走る、くじゅう連山を背にした写真を撮る、園内のジェラート・パン工房で休憩。

ポイント:この旅で唯一2歳が自由に走り回れる場所。展望と吊橋で「見るだけ」が続いたあとに入れると、エネルギーの発散になってその日の夜がラクになります。
2歳メモ:未就学児は無料(大人1,300円めやす)。園内は起伏がゆるやかで舗装路が多くベビーカーOK。日陰が少ないので帽子を。冬季は休園期間があるので営業日の確認を。
所要 1.5〜2時間大人1,300円めやす/未就学児無料コスモス9月中旬〜10月下旬
夕方湯布院へ戻る(車で約1時間20分)移動

山道は日が落ちると一気に暗くなるので、16時台には下り始めるのが安心です。

DAY 3 | 湯布院の朝 → 帰路
午前金鱗湖の散歩 → 大分空港ゆとり 地図 ↗

最終日は動かない日に。朝の金鱗湖を歩いて、湯の坪街道で買い物をして、湯布院から車で約55分の大分空港へ。

Where to stay宿の候補

湯布院に2連泊(拠点型)
荷物を動かさずに済むのが子連れの最大の利点。耶馬渓・くじゅうの両方に1時間圏で、帰りの空港アクセスも最短。
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長湯温泉・久住高原のペンション
高原の朝と星空を優先するなら。長湯温泉は炭酸泉で知られ、湯温が低めなので小さい子でも入りやすい湯があります。
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✈️ 航空券(おとな2) 4〜7万🏨 宿2泊 4〜8万🚗 レンタカー2泊+ガソリン 1.5〜2.5万🍽 食・入場 1.5〜2.5万= 合計 11〜20万

💰 予算めやす:家族11〜20万円。A・Bと比べてレンタカー代(コンパクトカー2日+チャイルドシートで1.2〜2万円めやす)が上乗せになりますが、そのぶん入場料が安い場所ばかりなので総額の差は大きくありません。圧縮のコツは①宿を2連泊の同一宿にして連泊割を使う②高速をあまり使わない一般道ルートで組む③昼食を道の駅や高原のパン工房にする。紅葉ピークの土日は大吊橋の駐車場が満車になりやすいので、平日か早朝着を強くおすすめします。金額は時期・為替・燃料価格で動きます。

🧳 持ち物メモ(2歳との秋の大分)

  • 薄手ダウン or フリース(高原は市街地より7〜8℃低い)
  • 抱っこ紐(大吊橋はベビーカー不可・砂利道も多い)
  • 着替え1〜2組+タオル(温泉と水遊びで必ず使う)
  • 常備薬・体温計・保険証/医療証
  • おやつと水筒(高原はコンビニが少ない)
  • チャイルドシート予約の控え(C案でレンタカーを借りる場合)
Editor's pick

この時期なら「A・別府ぐるり」

10月の大分は、まず移動が短くて温泉に何度も戻れるAがいちばん失敗しません。地獄めぐり・高崎山・うみたまごが車で20分圏に収まり、13時からのお昼寝を宿で取れる——この一点が2歳連れの旅の成否を分けます。とにかく疲れたくないならB・湯布院(朝霧は泊まった人だけの景色)、紅葉と絶景を優先するならC・やまなみドライブ。行くなら10月中旬〜下旬、台風シーズンを抜けて高原が色づく、いちばん短い当たりの週です。