Family Journeysいつか行きたい / 2026.08.10 配信
秋の銀山温泉
偶然の旅の巡り合い / Discovery

新幹線で2時間半、
秋がいちばん濃い場所へ。

果物、芋煮、湯けむり。山形の秋は、食べて浸かって、ただ歩くだけで満ちてくる。飛行機に乗らず、乗り換えもなく着けるのが、2歳連れにはなにより効きます。

Best season
9〜10月(果物・芋煮・湯)
Access
東京から新幹線 約2時間45分
Stay
2泊
Story

東京駅から山形新幹線に乗ってしまえば、あとは座っているだけ。乗り換えなしで山形駅に着くころには、車窓はもう果樹園と山ばかりになっています。2歳の子は、たいていこのあたりで一度寝ます。荷物を抱えて空港を移動する必要がない——それだけで、旅のハードルがぐっと下がる。

9月から10月の山形は、県じゅうが食べものの季節です。ぶどうが終わればラ・フランス、川原には芋煮の鍋が並び、リンゴが赤くなる。温泉街の夕方は少し肌寒くて、湯上がりに羽織るものが気持ちいい、あのちょうどいい気温。

子連れ目線でありがたいのは、山形が「詰め込まなくても成立する」旅先だということ。果樹園でぶどうを1房もいで、川原で芋煮をひとくち、宿の湯につかって早めに寝る。それだけで十分、いい2泊になります。

なぜ、この時期?

山形の秋は「果物のリレー」が続きます。9月はぶどう(デラウェア〜ピオーネ)、10月はラ・フランスとリンゴで、狩り体験ができる観光果樹園がいちばん賑わうのがまさにこの時期。さらに9月の日曜には山形市の馬見ヶ崎川原で「日本一の芋煮会フェスティバル」が開かれ、直径6mの大鍋が名物です(毎年9月開催・日程は公式で要確認)。気温も日中20℃台とおだやかで、真夏の暑さも冬の雪もなく、ベビーカーで歩ける数少ない“ちょうどいい季節”。紅葉は蔵王など高い場所で10月中旬から色づきはじめます。

蔵王連峰
過ごし方 A

蔵王の湯と、山形の秋の味

白濁の湯・ロープウェイ・芋煮。移動は車で30〜40分圏

山形駅を起点に、車で30〜40分の範囲だけで回るプラン。硫黄の香る蔵王温泉に2泊して、午前だけ出かけて午後は宿でのんびり、というリズムが組めます。秋の味覚がいちばん集まるエリアでもあります。

こんな家族におすすめ:温泉にちゃんと入りたい/移動時間は1回30分までにしたい/子どもの食べられるもの(芋煮・果物・玉こんにゃく)が多い方がいい。宿に戻れば湯と布団がある安心感が、2歳連れにはいちばん強い。
エリア紹介|蔵王・山形市:山形市の中心から車で約40分登った標高880mの高原に蔵王温泉があります。開湯1900年と伝わる強酸性の硫黄泉で、湯は乳白色。温泉街は坂が多いぶん、湯めぐりより「宿にこもる」使い方が向きます。山形市側は平坦で、芋煮・冷たい肉そば・玉こんにゃくなど食べものが豊富。

Model planモデル行程(2泊・日付は自由に)

DAY 1 | 山形着 → 山寺のふもと → 蔵王温泉へ
午前東京駅 → 山形駅移動・約2時間45分

山形新幹線つばさで乗り換えなし。指定席をとって、おやつと小さいおもちゃがあれば2歳でも十分もちます。山形駅でレンタカーを借りるか、蔵王温泉行きのバス(約40分)へ。

2歳メモ:多目的室のある車両近くの席が安心。ベビーカーは折りたたんでデッキ側の荷物スペースへ。
山寺(宝珠山立石寺)のふもと寺・門前町 公式 ↗ 地図 ↗
山寺 立石寺の堂宇と岩山
岩山にお堂が張りつく山寺。上まで登らなくても絵になる

芭蕉が「閑さや岩にしみ入る蟬の声」を詠んだ古刹。奥之院までは1015段の石段で2歳連れには現実的ではありませんが、ふもとの根本中堂・日枝神社まわりと門前町だけでも十分に旅気分。名物の力こんにゃく(1本100円ほど)を食べ、参道の店をひやかして、岩山を見上げて帰ります。(山形駅から車で約25分)

ポイント:「登らない山寺」という割り切りが正解。ふもとは平坦で、岩壁とお堂の景色は下からでもしっかり見えます。門前の食べ歩きが2歳のごきげん取りに効く。
2歳メモ:石段はベビーカー不可。ふもと散策なら抱っこ紐で十分。トイレは駐車場・参道入口に。
所要 1〜1.5時間ふもとは無料登山口の入山料 300円混むのは10〜11時
夕方蔵王温泉にチェックイン温泉街 公式 ↗ 地図 ↗

山寺から車で約50分、山形駅からなら約40分の登り道。乳白色の硫黄泉で、湯船に入った瞬間に「温泉に来た」とわかる濃さです。夕食は山形牛か、宿の会席で。

ポイント:強酸性の湯なので、2歳は宿の内湯にさっと短時間が基本。名物の大露天風呂は川沿いで階段も多く、小さい子には無理をしないのが正解。
2歳メモ:肌が弱い子は入浴後に真水のシャワーで流すと安心。宿選びは「部屋食」か「食事処に個室あり」を優先。
DAY 2 | ロープウェイと芋煮
9:00蔵王ロープウェイ(樹氷高原駅まで)ロープウェイ・絶景 公式 ↗ 地図 ↗
蔵王のお釜(火口湖)
蔵王のシンボル、エメラルド色の火口湖「お釜」

温泉街から歩ける山麓駅から、ゴンドラで一気に標高1300mへ。樹氷高原駅までの片道7分で、眼下に紅葉のはじまった斜面が広がります。10月中旬〜下旬が色づきのピーク。子どもは「ゴンドラに乗った」だけで大満足なので、上の駅で景色を見てソフトクリームを食べて降りてくる、で十分。
体力と天気に余裕があれば、車で蔵王ハイラインを上って「お釜」(写真)へ。駐車場から火口湖の展望台まで徒歩5〜10分で、エメラルド色の水面が見られます(山頂は10℃前後まで下がるので上着必須)。

ポイント:山頂まで行かず中間駅で折り返すのがコツ。上は風が強く気温も一気に下がるので、2歳連れは「乗り物としてのゴンドラ」を目的にすると失敗がない。
2歳メモ:幼児は無料(未就学児は大人1名につき1名無料の設定が一般的)。ゴンドラはベビーカーのまま乗車可。防寒の上着を必ず1枚。
所要 1.5〜2時間山麓〜樹氷高原 往復1,500円前後朝いちが空いてるお釜まで車で約1時間
12:30馬見ヶ崎川原で芋煮秋の風物詩・食 公式 ↗ 地図 ↗
日本一の芋煮会フェスティバルの大鍋
直径6mの大鍋。ショベルカーでかき混ぜる名物イベント

山形の秋といえば芋煮。里芋・牛肉・こんにゃく・ねぎを醤油と砂糖で煮る、山形内陸の郷土鍋です。9月の第1日曜あたりに開かれる日本一の芋煮会フェスティバルでは直径6mの大鍋が登場し、重機で具材を投入・攪拌する光景そのものが見もの(写真)。時期が合わなければ、市内の芋煮を出す店や河川敷の芋煮セット貸出でも味わえます。(蔵王温泉から車で約35分)

ポイント里芋と牛肉のやわらかい甘辛味は2歳でもそのまま食べられる数少ない郷土料理。屋外なので、多少こぼしても騒いでも気が楽なのが大きい。
2歳メモ:具は小さく切って、汁は少なめに。レジャーシートと着替え、おしり拭きを多めに。イベント当日は大混雑するので、開始直後の10〜11時台に。
所要 1〜2時間芋煮1杯 400〜700円河川敷・段差なし
15:00果樹園でぶどう狩り/ラ・フランス狩り収穫体験 検索 ↗

山形市南部から上山、天童・東根にかけて観光果樹園が点在します。9月はぶどう(デラウェア、ピオーネ、シャインマスカット)、10月中旬からはラ・フランスとリンゴ。ハサミで1房切る体験は、2歳がいちばん夢中になる時間です。

ポイント:低い位置に実る棚づくりのぶどう園なら、2歳が自分で手を伸ばして届く。所要30分で満足でき、疲れる前に終われるのがちょうどいい。
2歳メモ:未就学児無料の園が多い。ぬかるむことがあるので長靴か洗える靴で。予約制の園が大半なので前日までに電話を。
所要 30〜60分大人1,500円前後要予約の園が多い
DAY 3 | 上山(かみのやま)から帰路
10:00上山城(郷土資料館)と武家屋敷通り城・城下町 公式 ↗ 地図 ↗
上山城の天守
城下町を見下ろす高台に建つ上山城。最上階から蔵王連峰が見える

かみのやま温泉の街を見下ろす高台に建つ城(現在は郷土資料館)。最上階の展望室からは蔵王連峰と上山の街並みが一望でき、晴れた日は気持ちがいい。ふもとには足湯が点在し、武家屋敷通りには茅葺きの屋敷が4軒残ります。(蔵王温泉から車で約40分、山形駅から約25分)

ポイント:城+足湯+城下町散歩が徒歩圏でまとまっていて、帰りの新幹線までの半日にちょうど収まる。かみのやま温泉駅から新幹線に乗れるのも効率がいい。
2歳メモ:天守内は階段中心なので抱っこで。足湯は熱めのことがあるので、足先だけ試してから。
所要 1〜1.5時間大人420円・小学生未満無料9:00〜16:45
午後山形駅 or かみのやま温泉駅 → 東京移動

駅で玉こんにゃく、だだちゃ豆、山形の日本酒などを買って新幹線へ。帰りも乗り換えなしで約2時間半。

Where to stay宿の候補

蔵王四季のホテル(蔵王温泉)
源泉かけ流しの内湯と貸切風呂。ベビーグッズの貸出や子連れプランがあり、部屋食対応も。
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蔵王国際ホテル(蔵王温泉)
総檜の大浴場と貸切風呂。硫黄泉をしっかり味わえる老舗。温泉街の中心に近い。
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日本の宿 古窯(かみのやま温泉)
山形を代表する大型旅館。子連れ向けの設備・サービスが手厚く、最終日を上山でまとめたい人に。
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🚄 新幹線 往復 4.4〜5.0万🏨 宿2泊(2名+幼児) 4.5〜7万🚗 レンタカー2日 1.2〜1.8万🍽 現地・食・体験 1.5〜2.5万= 合計 11〜16万

💰 圧縮のコツ:新幹線+宿の「Wきっぷ・びゅうパッケージ」型の旅行商品にすると往復と宿で1〜2万円ほど下がることが多い。2歳は新幹線の運賃・特急料金とも無料(膝上)、宿も「添い寝・食事なし無料」プランを選べる宿が多く、実質おとな2名分で組めます。レンタカーを使わずバス移動にすればさらに1万円前後の節約に。料金は時期と宿で変わるので予約時に確認を。

銀山温泉の滝見橋
過ごし方 B

銀山温泉と、将棋の町

大正ロマンの湯の里に泊まる。ガス灯がともる夕暮れが主役

木造多層の旅館が川の両岸に並ぶ銀山温泉に泊まる、写真映えするプラン。歩く距離は短く、温泉街そのものが目的地なので、2歳のペースでも成立します。行き帰りに天童でひと遊び。

こんな家族におすすめ:観光地をいくつも回るより「1か所にじっくり」派/写真をたくさん残したい/夕方のいちばんきれいな時間に宿にいたい。宿泊者だけが見られる夜のガス灯が、この旅の核になります。
エリア紹介|銀山温泉(尾花沢市):かつての銀山の跡に湧いた温泉地。大正〜昭和初期の木造3〜4階建て旅館が銀山川をはさんで向かい合い、日が暮れるとガス灯がともります。温泉街は一般車両の乗り入れ規制があり、手前の共同駐車場から徒歩(送迎のある宿も)。山形駅から車で約1時間20分、大石田駅からバスで約40分。

Model planモデル行程(2泊・日付は自由に)

DAY 1 | 天童を経由して銀山温泉へ
午前東京駅 → 天童駅移動・約3時間

山形新幹線で乗り換えなし。天童でレンタカーを借りると、この先の行程がぐっと楽になります。

12:00天童(将棋駒の町)町歩き・工芸 公式 ↗ 地図 ↗
天童の巨大将棋駒モニュメント
町のあちこちに巨大な将棋駒。天童は将棋駒の全国シェア9割超

将棋駒の生産で全国シェア9割超を占める町。駅前や街角に巨大な将棋駒のモニュメントが立ち、駒の絵付け体験ができる工房もあります(所要30分ほど・要予約の店が多い)。名物は鳥中華と、天童のラ・フランス。

ポイント:2歳に将棋はまだ早くても、木の駒を並べる・重ねるのは十分に遊びになる。おみやげに小さい駒を1つ買うと、家に帰ってからも旅の記憶が残ります。
2歳メモ:駅前は平坦でベビーカーOK。絵付け体験は筆を使うので、汚れてもいい服か使い捨てエプロンを。
所要 1〜2時間絵付け体験 1,000円前後要予約の工房が多い
15:00銀山温泉にチェックイン温泉街・大正ロマン 公式 ↗ 地図 ↗
銀山温泉の温泉街
川の両岸に木造の旅館が並ぶ。夕暮れのガス灯が名物

天童から車で約1時間10分。川沿いに200mほどの温泉街が続くだけの、とても小さな湯の里です。日暮れにガス灯がともる30分がこの旅のハイライトで、それを落ち着いて見られるのは泊まった人だけ。無料の足湯や、共同浴場もあります。宿の夕食では尾花沢牛が定番。

ポイント宿から一歩出たらもう絶景という密度の高さ。歩く距離が短いので、2歳が「疲れた」と言う前に部屋に戻れる。日帰り客が帰った夕方以降は驚くほど静かになります。
2歳メモ:川沿いに柵の低い箇所があるので手をつないで。石畳と木の階段が多く、ベビーカーより抱っこ紐が正解。宿は建物が古い分、部屋の段差も要チェック。
車は手前の駐車場へ足湯は無料夕暮れがベスト
DAY 2 | 温泉街の朝と、滝までの散歩
9:00白銀の滝と銀山の遊歩道滝・散策 地図 ↗
白銀の滝
温泉街のいちばん奥、落差22mの白銀の滝

温泉街の突き当たりにある落差22mの滝。宿から徒歩5〜10分で着き、滝つぼの近くまで下りられます。水音と水しぶきは、2歳がいちばん反応する種類の景色。さらに奥へ進むと洗心峡の遊歩道や、江戸期の銀鉱洞(銀山抗道)が続きますが、階段が急なので無理は禁物。

ポイント朝いちの温泉街は人がほとんどいない。写真を撮るなら断然この時間で、滝までの往復30分がちょうどいい朝の運動になります。
2歳メモ:滝の周辺は濡れて滑るので、必ず手をつないで。替えの靴下があると安心。
所要 30〜60分無料朝が空いてる
午後尾花沢・大石田でそばと、宿でのんびり食・休息 検索 ↗ 地図 ↗

車で約30分の大石田は、最上川沿いの「そば街道」で知られる町。太くて黒い田舎そばを、板そばとして大皿で食べます。午後は温泉街に戻って、昼寝と湯を交互に。

ポイント:予定を1つに絞って、あとは宿。銀山温泉は「何もしない」が成立する数少ない温泉地です。
2歳メモ:そばは太めなので、短く切って。座敷席のある店を選ぶと楽。
DAY 3 | 果樹園に寄って帰路
10:00東根・天童の果樹園でラ・フランス狩り収穫体験 検索 ↗

銀山温泉から車で約1時間、天童・東根エリアへ。10月中旬からはラ・フランスとリンゴが主役です(ラ・フランスは追熟が必要なので、その場で食べるより「もいで持ち帰る」体験が中心の園も)。

ポイント:帰りの新幹線の前に寄れば、もぎたてをそのまま自宅へ発送できて荷物が増えない。家に届くころに食べごろになるのも楽しい。
2歳メモ:未就学児無料の園が多数。要予約。
所要 30〜60分大人1,500円前後
午後天童駅 → 東京移動

レンタカーを返して新幹線へ。約3時間で東京着。

Where to stay宿の候補

銀山荘(銀山温泉)
温泉街の入口にある大型旅館。館内が広くバリアフリー対応もあり、銀山温泉のなかでは子連れがいちばん泊まりやすい。
公式を検索 ↗
古勢起屋別館 / 旅館藤屋(銀山温泉)
温泉街のど真ん中に建つ木造旅館。雰囲気は最高だが階段が急なので、2歳連れは部屋タイプを要確認。
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天童温泉の旅館(滝の湯 ほか)
銀山に泊まらず天童温泉を拠点にする手も。大浴場が広く、子連れ設備が整った宿が多い。
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🚄 新幹線 往復 4.6〜5.2万🏨 宿2泊(銀山は高め) 6〜10万🚗 レンタカー2日 1.2〜1.8万🍽 現地・食・体験 1〜2万= 合計 13〜19万

💰 圧縮のコツ:銀山温泉は部屋数が少なく相場が高め&予約が取りにくい(週末は数か月前から埋まります)。銀山1泊+天童温泉1泊に分けると3〜4万円下がり、予約も取りやすい。平日泊なら同じ宿で2割前後安くなることも。金額は時期・宿で大きく変わるので予約時に確認を。

鶴岡市立加茂水族館
過ごし方 C

庄内・クラゲの水族館と、海の町

世界一のクラゲ水族館へ。雨でも寒くても成立する屋内プラン

日本海側の庄内地方へ。世界最多のクラゲ展示で知られる加茂水族館を核に、羽黒山の五重塔、酒田の山居倉庫を回ります。屋内の見どころが多く、天気に左右されにくいのが強み。

こんな家族におすすめ:水族館が好き/天気が読めない時期に確実な旅にしたい/海の幸をしっかり食べたい。移動距離はA・Bより長いので、レンタカー前提です。
エリア紹介|庄内(鶴岡・酒田):日本海と出羽三山にはさまれた米どころ。城下町の鶴岡と、北前船で栄えた港町の酒田が車で約40分の距離にあります。秋は庄内浜の岩ガキ後半戦・甘えび・秋鮭、そして新米(つや姫・雪若丸)の季節。鶴岡はユネスコ食文化創造都市に認定されていて、食のレベルが高い。

Model planモデル行程(2泊・日付は自由に)

DAY 1 | 庄内へ、そして海辺の宿
午前羽田 → 庄内空港(または新幹線+高速バス)移動・約1時間

羽田から庄内空港まで飛行機で約1時間、1日4便前後。空港から鶴岡市街まで車で約25分です。陸路なら東京→新潟→特急いなほで約4時間半。2歳連れなら断然、飛行機が楽。

2歳メモ:国内線は3歳未満は膝上なら無料。ベビーカーは搭乗口まで使えて、そこで預けられます。
14:00鶴岡市立加茂水族館(クラゲドリーム館)水族館・屋内 公式 ↗ 地図 ↗
加茂水族館のクラゲ水槽
直径5mの「クラゲドリームシアター」。約1万匹が漂う

一度は閉館寸前まで追い込まれ、クラゲ展示に賭けて復活した水族館。クラゲの展示種類数は世界一で、フィナーレは直径5mの大水槽「クラゲドリームシアター」に約1万匹のミズクラゲが漂います。ほかにアシカ・アザラシのショー、庄内の淡水魚・海水魚の展示、名物のクラゲアイスも。(庄内空港から車で約30分)

ポイント暗くて静かで、光るものがゆっくり動く——2歳がいちばん食いつく組み合わせ。順路がコンパクトで、飽きる前に見終われる規模なのも子連れ向き。海に面していて、窓の外は日本海です。
2歳メモ:未就学児は無料(大人1,000円・小中学生500円)。9:00〜17:00。館内はベビーカーOK・エレベーターあり・授乳室とおむつ替え台あり。ベビーカーの貸出も。
所要 1.5〜2時間大人1,000円/未就学児無料雨天でも安心ショーは時間を確認
夕方湯野浜温泉にチェックイン海辺の温泉 公式 ↗ 地図 ↗

水族館から車で約10分。日本海に面した砂浜沿いに宿が並び、部屋や大浴場から水平線に沈む夕日が見られます。夕食は庄内浜の魚と新米で。

ポイント:秋の日本海の夕日は、時間が合えば旅のハイライトになります。9〜10月は17時半〜18時ごろが日没の目安。
2歳メモ:砂浜は宿の目の前。秋の海は冷たいので入水はせず、砂遊びだけに。風が強い日が多いので上着を。
DAY 2 | 羽黒山と酒田
9:30羽黒山 五重塔と杉並木神社・国宝 公式 ↗ 地図 ↗
羽黒山の五重塔
杉木立のなかに立つ国宝・羽黒山五重塔(約600年前の建立)

出羽三山のひとつ、羽黒山。随神門から下って徒歩約10分のところに、樹齢数百年の杉並木に囲まれた国宝・五重塔が立ちます。約600年前の建立で、塗装のない素木のまま。頂上の三神合祭殿までは2446段の石段ですが、車で山頂まで上がれる有料道路があるので、2歳連れはそちらで。(湯野浜温泉から車で約45分)

ポイント五重塔だけなら往復30分の下り&上りで完結します。杉並木の空気がひんやりしていて、写真は何を撮っても様になる。石段を全部登る旅ではない、と最初に決めておくのがコツ。
2歳メモ:随神門から五重塔までは石段の下りが続くのでベビーカー不可、抱っこ紐で。帰りは上りになるので体力を残しておくこと。山頂へは有料道路(普通車400円)が楽。
所要 1〜1.5時間参拝無料五重塔まで徒歩10分朝が静か
13:00酒田・山居倉庫とケヤキ並木歴史建築・町歩き 公式 ↗ 地図 ↗
酒田の山居倉庫とケヤキ並木
明治期の米蔵と、日よけのケヤキ並木

明治期に建てられた米の保管倉庫が、黒板塀とケヤキ並木とともに残る酒田の象徴。倉庫の裏手のケヤキ並木は、夏の日よけと冬の風よけのために植えられたもので、写真スポットとして有名です。周辺には物産館やカフェも。(羽黒山から車で約50分)

ポイント並木道が平坦でベビーカーで歩ける数少ない名所。滞在は40分もあれば十分なので、昼寝の前後に組み込みやすい。
2歳メモ:一部の倉庫は改修工事の可能性があるため、訪問前に公開状況を確認。トイレは物産館側に。
所要 40〜60分外観散策は無料平坦・ベビーカー可
15:00酒田の海鮮ランチ/おやつ 検索 ↗

港に隣接する市場の2階食堂などで、庄内浜の海鮮丼を。秋は甘えび、秋鮭、そしてハタハタが出はじめる頃。宿に戻って温泉と昼寝。

2歳メモ:生ものが不安な年齢なので、焼き魚定食や白いごはん(新米)を取り分けるのが安全。
DAY 3 | 鶴岡の町と帰路
10:00鶴岡公園と致道博物館公園・資料館 公式 ↗ 地図 ↗

庄内藩の城跡が公園になっていて、明治期の洋風建築(旧西田川郡役所など)が移築された致道博物館が隣接。芝生と堀のある広い公園なので、最後は子どもを走らせて終わりにできます。

ポイント「走れる場所」で締めるのが子連れ旅の鉄則。飛行機に乗る前に体力を使わせておくと、機内で寝てくれます。
2歳メモ:公園は平坦でベビーカー可。博物館は建物内に段差あり。
所要 1〜1.5時間博物館 大人1,000円・小学生未満無料
午後庄内空港 → 羽田移動

空港まで鶴岡市街から車で約25分。飛行機で約1時間、あっという間に東京です。

Where to stay宿の候補

亀や(湯野浜温泉)
日本海に面した老舗旅館。海の見える大浴場と庄内の食材づくしの料理。子連れプランあり。
公式を検索 ↗
游水亭 いさごや(湯野浜温泉)
全室オーシャンビュー。夕日を部屋から眺められる。露天風呂つき客室なら2歳連れも気兼ねなし。
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鶴岡市街のホテル
温泉にこだわらないなら鶴岡駅周辺のホテルが安く、水族館・羽黒山・酒田すべてに出やすい。
候補を検索 ↗
✈️ 航空券 往復(おとな2名) 5〜9万🏨 宿2泊 5〜8万🚗 レンタカー3日 1.8〜2.5万🍽 現地・食・入館 1.5〜2.5万= 合計 13〜21万

💰 圧縮のコツ:庄内空港便は早期割引(21日前・28日前)で片道1万円前後まで下がることがあり、ここが最大の変動要因。宿を鶴岡市街のホテルにすれば2泊で3万円ほど圧縮できます。3歳未満は航空券・入館料ともほぼ無料。金額は時期と予約時期で大きく動くので、必ず予約時に確認を。

🧳 持ち物メモ(秋の山形・2歳と)

  • 薄手のダウンかフリース(朝晩と山頂は10℃台)
  • 歩きやすい靴・替えの靴下(石段と砂浜で濡れる)
  • 抱っこ紐(山寺・銀山・羽黒山は石段が多い)
  • 新幹線/機内用のおやつ・シールブック
  • お食事エプロン・おしり拭き(芋煮と果物で必ず汚れる)
  • 保湿クリーム(硫黄泉のあとに)・常備薬
  • 果物の持ち帰り用の保冷バッグ(または宅配伝票)
Editor's pick

この時期なら「A・蔵王と山形市」

9〜10月の山形は、芋煮と果物狩りという「その季節にしかできないこと」が半径30分圏に集まります。移動が短く、午前だけ出かけて午後は温泉、というリズムが2歳にちょうどいい。写真と雰囲気を優先するなら「B・銀山温泉」(ただし予約は早めに)、天気が読めない・確実に楽しみたいなら「C・庄内のクラゲ水族館」。3つとも、東京から乗り換えなしか1時間の空路で着けるのが山形のいいところです。