東京から車で2時間。ひたち海浜公園の丘をうめつくすコキアの紅葉、日本三名瀑・袋田の滝の紅葉、港のお魚。近いのに、ちゃんと旅気分になれる秋の2泊です。
常磐道を北へ走って2時間。ひたち海浜公園の「みはらしの丘」にのぼると、目の前に広がるのは、まるくてふわふわのコキアがぎっしり並んだ、まっ赤な斜面。子どもは「ボールみたい!」と手をのばして触りたがるし、丘のてっぺんからは太平洋がきらきら見えます。空気はからっと乾いていて、抱っこでのぼっても汗をかかない、いちばん気持ちのいい季節。
翌日は海辺の水族館でサメやマンボウに釘づけになって、港の市場で焼きたてのホタテをつまむ。もう少し山へ入れば、紅葉に囲まれた袋田の滝がごうごう流れています。茨城って地味?いえいえ、秋の茨城は色も味も濃い。「近場でこんなに楽しめるの」と、帰りの車で話したくなる旅です。
10月中旬はひたち海浜公園のコキアが緑から赤へ変わりきる「見頃」。斜面がまるごと赤くなる光景は、この2週間ほどしか見られません(例年10月10日〜20日ごろがピーク。混雑するので開園直後を狙うのがコツ)。11月上旬〜中旬には袋田の滝と奥久慈の山々が紅葉し、竜神峡や筑波山も色づきます。晴天率が高く、日中は上着1枚でちょうどいい気温。2歳連れの外遊びに、1年でいちばん優しい季節です。10月に行くならA、11月ならBがぴったり。
主役はコキアの丘。宿はひたちなか・大洗周辺にとって、公園→水族館→市場→神社を車で20分圏内で回します。移動が短いので、お昼寝の時間を崩さずに済むのがこのプランのいいところ。
常磐道→北関東道でひたち海浜公園ICへ。渋滞と駐車場待ちを避けるため、開園(9:30)前の到着を目標に早出がおすすめ。

約3万本のコキアが丘一面を赤く染める、日本でいちばん有名なコキアの名所。ふもとにはコスモス畑も広がり、赤とピンクの共演が見られます。何ができる?=丘のゆるやかな遊歩道さんぽ、頂上から太平洋を一望、園内のシーサイドトレインで移動、プレジャーガーデン(遊園地)の観覧車やメリーゴーラウンド。
公園から大洗方面へ約20分。早めにチェックインして温泉や大浴場でゆっくり。

サメの飼育種類が日本一とされる大型水族館。巨大なマンボウ、イルカ・アシカのショー、大水槽のイワシの群れ。何ができる?=ショー鑑賞(1日数回)、タッチプール、キッズコーナー、屋上から太平洋をながめる。
水族館から車で約10分。漁港に並ぶ市場で、回転寿司や海鮮丼、焼きたてのホタテ・岩ガキの食べ歩き。何ができる?=店先の炭火焼きをその場で、干物のおみやげ、港の船を見る。

市場から車で約10分。海の岩の上に立つ鳥居が有名で、波が打ちつける光景は茨城でいちばんの「絵になる場所」。何ができる?=鳥居を眺めて記念写真、境内さんぽ、お昼寝後の短い散策にちょうどいい。

大洗から車で約40分。海を見おろす丘の上に、ゾウ・キリン・チンパンジー・ペンギンが暮らす県内唯一の本格動物園。何ができる?=ふれあいコーナーでヤギやモルモットにタッチ、隣接の遊園地でミニ乗り物、展望台から太平洋。
昼食後に出発すれば、渋滞が本格化する前に都内へ。車内のお昼寝タイムにあてます。
💰 予算めやす:家族3人・2泊で7〜10万円。コキア見頃の週末は宿が上がるので、平日泊や勝田駅周辺にすると2万円ほど圧縮できます。金額は時期・宿で変動します。
県北の山あい「奥久慈」へ。紅葉に包まれた袋田の滝、渓谷にかかる竜神大吊橋、りんご狩り、そして温泉宿。Aより運転は長めですが、そのぶん「秋そのもの」の景色に出会えます。帰り道に水戸の偕楽園に寄れば、庭園の秋も楽しめます。
常磐道・那珂ICから国道118号を北へ。途中の道の駅で休憩をはさむと、2歳も飽きません。

日本三名瀑のひとつ。岩肌を4段に流れ落ちる大きな滝で、観瀑トンネルを抜けると目の前にどーんと現れます。何ができる?=観瀑台(エレベーターで上の展望台へ)、吊り橋を渡って対岸から眺める、参道の店で鮎の塩焼きやこんにゃく。
滝から車で約15分。大子町は茨城随一のりんごの産地で、10〜11月は町内の園でりんご狩りができます。何ができる?=手の届く高さのりんごをもいで、その場でかじる。
りんご園から宿まで車で15分ほど。早めに着いて、夕食前に温泉で温まります。

宿から車で約40分。竜神ダムの上にかかる長さ375mの吊り橋で、高さ100mからの紅葉の渓谷は圧巻。何ができる?=橋を往復さんぽ、橋のたもとの展望所とカフェ、11月は紅葉まつり。

吊り橋から水戸市内へ車で約1時間。日本三名園のひとつで、梅で有名ですが11月は「もみじ谷」が紅葉し、広い芝生で子どもがのびのび走れます。何ができる?=好文亭の3階から千波湖を一望、芝生でおやつ休憩、千波湖のほとりで白鳥と黒鳥を見る。
2泊目は水戸駅周辺のホテルへ。夕食は市内で納豆料理や常陸牛も選べます。
11月はコキアの赤は終わっていますが、園内の遊園地・大草原・松林はのんびり遊ぶのに最適。半日遊んで昼食後に東京へ(車で約2時間)。
💰 予算めやす:温泉旅館1泊が入るぶん8.5〜12万円。2泊目を水戸のビジネス系ホテルにするのが圧縮ポイント。紅葉のピーク週末は旅館が埋まりやすいので1か月前には予約を。
いちばん東京に近い県南エリアで、運転をぐっと短くしたプラン。世界最大級の牛久大仏、紅葉の筑波山ロープウェイ、つくばの科学館。「乗り物」と「大きいもの」が好きな2歳には、実はこれがいちばん刺さるかもしれません。
常磐道・つくば牛久ICまたは阿見東ICへ。近いので、朝ゆっくり出発でも午前中に着けます。

高さ120mの巨大な大仏。近づくほど首が痛くなるスケール感で、胸の高さの展望窓までエレベーターで上がれます。何ができる?=大仏の胎内めぐり、庭園のお花畑、小動物公園でうさぎ・リスザルとふれあい、秋はコスモス。
大仏からつくば駅周辺まで約30分。早めに着いて、駅前のショッピングセンターで夕食や買い出し。

つくば市内から車で約40分。つつじヶ丘駅から約6分の空中散歩で、女体山の山頂近くまで一気に上がれます。何ができる?=ゴンドラから紅葉の山肌と関東平野を一望、山頂駅の展望台、つつじヶ丘の売店とレストハウス。ケーブルカー(宮脇駅)と乗り比べるのも楽しい。
ふもとの筑波山神社にお参りし、門前の店でつくばうどんや名物のがまの油の口上を見物。午後はつくば市内へ戻って(車で約40分)、洞峰公園などで外遊び。

つくば駅から徒歩5分。実物大のH-IIロケットが目印の科学館で、世界最大級のプラネタリウムと、触って遊べる体験展示がそろいます。何ができる?=ボールや空気の展示で体を動かす、キッズスペース、プラネタリウム(幼児向け回あり)。
1時間なので、お昼寝の間に着いてしまう距離。夕方の予定を入れてもゆとりがあります。
💰 予算めやす:距離が短く、3案でいちばん安い6.5〜10万円。1泊を筑波山温泉の旅館にすると+2万円ほど。金額は時期・宿で変動します。
この時期にとくにおすすめなのは、なんといっても10月中旬のコキア。2週間しかない見頃に合わせて行けるなら、Aが茨城のいちばん濃い秋です。11月に入るなら、袋田の滝の紅葉と温泉のBへ。運転を短くしたい、雨が心配、という週はC・つくばが組み替えやすくて安心。どの案も2歳の入場は無料が多く、財布にも優しい旅先です。