北陸新幹線で東京から乗り換えなし約3時間。11月に越前がにが解禁になり、恐竜博物館は雨でも雪でも一日遊べる。2歳との「冬の2泊」に、ちょうどいい近さの県です。
東京駅で「かがやき」に乗って、お弁当を食べて、うとうとしているうちに福井駅。改札を出ると、駅前の広場で動く恐竜がこちらを見ていて、2歳はベビーカーの上で固まったあと、指さして「がおー」。旅のつかみとしては、これ以上ないスタートです。
11月の福井は、朝晩はひんやり、昼は上着1枚でちょうどいい。港町の食堂からはゆでたてのかにの湯気が立ち、山のほうの永平寺では杉の緑に紅葉が差し色で入る。雨の日は恐竜博物館か水族館へ、晴れたら東尋坊の岩場で海をながめる。どっちに転んでも困らないのが、冬の福井の強みです。夜は温泉宿で、子はおままごと感覚でかにの脚をにぎり、おとなは熱燗。「来てよかったね」の声が自然に出る、そんな2泊。
11月6日に越前がに漁が解禁され、港町の食堂や温泉宿が一年でいちばんにぎわいます。メスの「せいこがに」は年内で漁が終わるので、11月中旬〜12月がいちばん種類豊富。永平寺や一乗谷の紅葉は11月上旬〜中旬が見頃で、12月に入ると雪化粧の日が出てきます。冬の北陸は雨や雪の日が多いぶん、恐竜博物館・水族館・温泉と屋内の主役がそろっているのが、子連れには心強いところ。雪道が心配なら11月、雪景色と冬の味覚を狙うなら12月、と選べます。
芦原(あわら)温泉の宿を拠点に、勝山の恐竜博物館へ日帰り。博物館は屋内なので天気を気にせず予定が組め、宿に戻れば温泉と越前がに。2歳の「恐竜ブーム」をまるごと受け止める、冬の福井でいちばん外さない組み立てです。
東京駅から「かがやき」「はくたか」で乗り換えなし。芦原温泉駅で降りてレンタカーを借ります(福井駅着にして駅レンタカーでも可)。駅の売店で昼ごはんを調達して、宿方面へ。

芦原温泉駅から車で約25分。1kmにわたって五角形・六角形の岩柱が海に突き出す、国の名勝。何ができる?=土産物の商店街を抜けて岩場の手前まで散歩、展望台から冬の日本海をながめる、商店街でかに汁や焼きいか。

温泉街の中心にある総ひのき造りの無料足湯。5つの湯船があり温度もいろいろ。何ができる?=チェックイン前に家族で足だけ温泉、隣の屋台村「湯けむり横丁」をのぞく。

あわら温泉から車で約50分。世界三大恐竜博物館のひとつで、50体近い全身骨格が並ぶ常設展は圧巻。何ができる?=長いエスカレーターで地下のホールへ降りて骨格を見上げる、動くティラノサウルスのロボットに会う、化石クリーニングの作業を窓越しに見学、キッズ向けの図書・工作スペースで休憩。
昼食は館内か勝山市内で済ませて、車で昼寝。おとなは交代で近くのカフェへ。雪が降る日はこの時間に無理をしないのが鉄則です。

博物館のまわりに広がる公園で、実物大の恐竜オブジェが並ぶ広場や遊具、芝生があります。何ができる?=恐竜と並んで写真、遊具で体を動かす、晴れていれば芝生でおやつ。
あわら温泉から車で約20分。現存12天守のひとつで、小ぶりな天守が丘の上にちょこんと立つ姿がかわいらしい城。何ができる?=天守の周りの公園を散歩、城を見上げて記念写真、売店でおみやげ。
駅でレンタカーを返して昼の新幹線へ。駅のおみやげ店でかにせんべいや羽二重餅を買って、夕方には東京着。
💰 予算めやす:越前がにの会席は宿代を押し上げます。かには「1泊だけ会席・もう1泊は通常料理」にすると2〜3万円圧縮でき、JR+宿のダイナミックパッケージなら新幹線往復込みで大人1人5〜7万円台のことも。金額は時期と宿で変わります。
主役は11月に解禁される越前がに。港の食堂でゆでたてを食べ、翌日は海沿いの水族館でイルカとペンギンに会う。動く範囲を三国・あわら周辺にしぼり、2歳の昼寝リズムを守りながら冬の味覚を満喫する組み立てです。
福井駅で降り、駅前でレンタカー。西口の恐竜広場で動く恐竜に「ただいま」をしてから出発します。三国港までは車で約40分。

港沿いに鮮魚店直営の食堂が並び、ゆでがに・かに丼・せいこがに丼が名物。何ができる?=市場で水槽のかにを見る、食堂でゆでがにを食べる、小ぶりなせいこがにの丼をおとな2人でシェア。
三国からあわら温泉・東尋坊温泉の宿まで車で約15〜20分。早めにチェックインして、おとなは温泉、子は畳でゴロゴロ。夕方に元気があれば東尋坊へ(宿から車で10分前後)。
宿から車で約10分。東尋坊の北、海にせり出した岩場に建つ水族館。何ができる?=イルカショー、ペンギンのお散歩、ふれあい館でサメやエイ、タコにそっとタッチ、磯の生きものを手にのせる体験、床がガラスの「さんごの海」水槽の上を歩く。
水族館のレストランか三国の町でお昼を食べ、車で昼寝しながら丸岡へ(約30分)。

石垣の上に小さな天守が立つ城で、周囲は公園として整備されています。何ができる?=公園の散歩と記念写真、天守の急階段をおとなが交代で登る、隣の歴史民俗資料館をのぞく。

宿から福井駅まで車で約40分。レンタカーを返し、西口広場の動く恐竜と記念撮影。駅ビルでかにせんべい・羽二重餅・ソースカツ丼のお弁当を買って、昼の新幹線へ。
💰 予算めやす:かにを「港の昼ごはん」にして宿は通常プランにすると、A案のかに会席より宿代を抑えられます。平日泊や新幹線の早割(えきねっとトクだ値など)でさらに1〜2万円圧縮可。金額は時期・かにの相場で変わります。
福井駅前のホテルを拠点に、永平寺と一乗谷へ。どちらも「歩いて景色を楽しむ」タイプなので、紅葉のきれいな11月中旬までが本領です。最終日に恐竜博物館を足せば、おとなの旅情と子のお楽しみの両方がそろいます。
福井駅に着いたら駅前ホテルに荷物を預け、西口の恐竜広場や駅ビルの屋上「ハピテラス」で軽く遊んで昼寝。夕方は駅周辺でソースカツ丼やおろしそばを。初日は移動だけで十分です。

福井駅から車で約30分。曹洞宗の大本山で、杉の巨木に囲まれた境内に七堂伽藍が回廊でつながっています。何ができる?=屋根つきの回廊を歩いて建物をめぐる、天井に230枚の絵がある傘松閣を見上げる、門前町でごま豆腐や永平寺そば。
門前のそば店で永平寺そばとごま豆腐。食後は一乗谷へ向かいながら車で昼寝(約30分)。早く着いたら一乗谷朝倉氏遺跡博物館のロビーで休憩できます。

戦国時代の城下町が谷ごと埋もれていた遺跡で、武家屋敷や町家の町並みが原寸で復元されています。何ができる?=土塀の路地を歩いて家々に上がる、唐門と朝倉館跡の紅葉を見る、2022年開館の博物館で原寸の館の復元を見る。

福井駅から車で約50分(えちぜん鉄道なら勝山駅まで約55分+バス15分。週末は予約制の「恐竜列車」が走る日も)。何ができる?=全身骨格のホールを見上げる、動くティラノサウルスに会う、キッズスペースで休憩。詳しくはA案参照。
駅でレンタカーを返し、駅弁を買って新幹線へ。車内で昼寝をして、夕方に東京着。
💰 予算めやす:温泉旅館を使わないぶん3案でいちばん軽め。駅前ホテルは新幹線とセットのダイナミックパッケージが充実しており、合計10〜12万円まで寄せやすい。かにを食べたい日は駅周辺の居酒屋で「せいこがに1杯」から。
天気が読みにくい冬の北陸で、まる一日を屋内の恐竜博物館に預けられる安心感が大きい。温泉宿の部屋食でかにも食べられ、移動も1日2時間以内に収まります。食が主役なら「B・かにと水族館」、紅葉の11月前半に行けるなら「C・永平寺と一乗谷」。この時期とくにおすすめの過ごし方は、昼に港でゆでがに、午後は博物館か水族館、夜は温泉の三段構え。かにが出回る11月中旬〜12月が狙い目です。